昨夜からの雨で、畑は水浸し、「沼」状態。でも、このような状態は、豪雨の後はどこの畑でもあることだろう。ウチが困っているのは、この状態が何日も続いてしまうこと。作業が全くできなくなってしまう。もちろん、作物に良いわけがない。今までは、ある程度水が引くのを待って、最後はバケツで水をかきだしていた。

これまで、この問題は放置していたのだが、どう考えても、汚水ポンプで汲み上げるしかないよなあ、購入しようかと思って、夜中にネットで調べていた。その時に、ふと思い出したのが、昨年の夏に家の外壁塗装工事で、物置の荷物を大移動をした際に発見した黄色の排水ポンプの存在だ。亡き父母が使っていたものだろうが、使途予定もなく、「不燃ごみ」に出そうかと思ったが、とりあえず置いておこうと(いつもの得意技「必殺ペンディング」)しまっておいたのを思い出した。その時は、そのポンプを畑の排水に使えるかも、という発想は全くなかった。

夜明けとともに、ガサガサとあちこち探しまわり、発見した「寺田ポンプSP40」。

少なくとも私は、この機械を使用した記憶がないので、何に使っていたのかは不明だが、少なくとも20年くらい前(???)に、今は亡き両親が使用していたものではないかと思われる。

動かないだろうと思って、コンセントにプラグを指すと(スイッチがない)、これがまた動くではないか!!これで問題解決!! と、喜んで、使用して5分後、うんともすんとも言わない。全く動かなくなってしまった。「汚水用」ではないので、泥が詰まったか?それとも電気系統の故障か?いつもの私なら、速攻、分解しているのだが、ここは慎重に下の息子に委ねることにした。彼は、機械製作と、その修理の仕事に携わっている「プロ」である。このような人材が家族にいるのに、活用しない手はない。

分解してみると、長い髪の毛が大量にからまって、モーターが動かなくなってしまっている。

え、髪の毛?!誰の??!

恐らく、風呂の水を洗濯機に移すのに使用したものであろう。が、ということは、髪の毛は、亡き父母のもの???ということになる… え、え~、「遺髪」か…

何とも言えない気持ちで、髪の毛を取り除き、私としては、さらに分解してブラシでこすってきれいにしたいところなのだが、「プロ」が言うには、「こういう古い製品は、きれいにしたくなるものだが、これ以上ヘタに分解してしまうと、シーリング材が経年劣化で固着しているので、分解したとたんに二度と使えなくなってしまう可能性が高い。特にこういう防水機器は、これ以上分解しないほうが良い。」とのことだった。

果たして、「プロ」の言うとおり、一定の整備後、「不燃ごみ」は復活した。(これが嬉しい!)

柄が折れて使用しなくなった「鮎タモ」をフィルターにして(超高級フィルター)

「SP40」投入!!

かなりの排水能力

15分くらいで、この状態。  しかし、そう簡単には解決しないのが、「發井農園」のこの重大案件。5分もたたないうちに、水が染み出して、また泥沼状態に。まだまだ解決とは言えない状態だ。それでも、昨日までは、最後には柄杓(ひしゃく)で水をかきだして、バケツで排水していたのだから、画期的な変革の日である。去年まで5日以上かかっていた排水作業が、2日くらいに短縮できそう。しかも体力的な負担は100分の1(?)だ。去年までとは違うで~!! ということでした。お金をかければ、もっと簡単に解決できることだろうが、若い世代の力を借りて、忘れられていたものを「復活」させることの喜びを感じている、そういうお年頃なのです。リユース(Reuse)って、いいなあ。でも、この子が故障したら、新しいものを買うしかないよな~。がんばってねSP40!