前十字靭帯断裂記録(術後10日目)(老後とは) | 置かれた場所で咲くんやで!元JW2世の前向き備忘録

この日も、祝日なのでリハビリも診察もなし。

長期療養病棟では休みの日も朝昼2回のリハビリがあるそうで、

羨ましいなー(と言うか暇だな…)と指を咥える一日でした。



装具はだいぶ慣れて来ましたが、

日中は全然気にならないのに、

寝る時になるとめちゃくちゃ締め付けが気になる。


と言うか、患部が腫れてるからキツイんじゃない。むしろ、そこの締め付けは全く気にならない、


全く関係ない、

太ももが太くてキツい笑


そりゃ、立ってる時の足に合わせて作ってるんだから、

筋肉の盛り上がりとかも立ってる時の物のはずで、

しかも今筋肉落ちちゃってるから、

元々の立派なお肉と相待って、結構太ももダラーんとしてるんですよね…。

それが装具に食い込んで痛い、と。


うん、

どうしたらいいのかな?真顔


筋トレで筋肉を復活させたら良い?

(痩せたら良い?)(無理)


と言うかこの締め付け、普通にエコノミー症候群とかなりそうで怖いです。。

と言うわけで、寝る時には結局シーネに巻き直してもらいました。


退院までにこの問題何とかなるのかなぁ…

手伝ってもらってシーネを自分で巻いたら良いのか?

椅子とか使えば自分で巻けないかな?




ちなみに曲げは自分のベッド上で自主トレして、

見たところ最大70°くらいは行ってそうです。

翌日のリハビリで褒められるといいなー。


今日の自主トレメニュー

・健脚の方の片足スクワット 10回

・クランプ10秒×5セット

・サイド足上げ(患部の方の足)10回×3セット

・上方への足上げ(両足)10回×3セット

・タオルつぶし10回×3セット

・足曲げ引き寄せ(ベッド上)10回

・手術跡以外の部分のセルフマッサージ


折り紙しながらSW鑑賞→腰痛くなる→セルフリハビリ→足が熱を持つので保冷剤変えに行く→冷やしながら折り紙

の順で延々やってました。

一日が長かった。

ちなみに、夕食後に見たプロジェクトX(H3ロケット)がめちゃくちゃ良かったです。泣いた。


大量にできた折り紙、帰る時どうしよう真顔真顔




​老後を考える


ところで私の今いる病棟、

私以外は(多分)みんな高齢者です。


整形外科じゃない人もみんな入院してて、

1人では日常生活が送れない人がリハビリしてるところ。

言ってみれば痴呆症の方もいるし、脳梗塞の人もいるし、麻痺の人もいる。


回復期病棟とは言え、

家で面倒見きれないと病院に送り込まれている高齢者もいっぱいいます。



私が今まで入院してたのって産婦人科しかなくて、

病気になった高齢者の老後を大量に目の当たりにする事って正直ほとんどなかったので、

若干のカルチャーショックを受けています。



入院中の辛さとか暇を持て余してストレスを感じているとか、年齢にかかわらないものも色々あると思うんですけど(私も昨日イライラしちゃったし)

まず、

みんな、取り繕えなくなって生来の気質が出て来ちゃう。もちろん、いい意味でも悪い意味でも。


・看護師さんに食ってかかる(しかも耳が遠いから声がでかい)
・何をしてもらっても文句言わないと気が済まない(ありがとうと言えない)(おまけに声がでかい)
・ずっと喋っていないと気が済まない(そしてやはり声がでかい)
・好奇心を隠さない
・ひたすらに無気力
・常に自分が愛されているか、気遣われているかを試したい
・バレバレのウソをつく(ごめんなさいと言えない)
・こだわりが強い


こう言うの、私にも、普通の人にももちろんある傾向だけど、

それを隠せなくて本音しか歩いていない感じ。


そうするとどうしても、

本人の元からあった優しさ、ずるさ、人への関心、意地悪さ、細かい性格なんかが側から見てすんごい分かるもんだなぁ、と思います。


可愛い、紳士的な、気遣いのできる、当たり前に挨拶のできるおじいちゃんおばあちゃんは、

ボケて色々やらかしていても、

人の良さが滲み出ている。


逆も然り。


これに毎日相対する看護師さん、介護士さんの苦労はもちろんの事ですが、

私が老後になったらどっちになるんだろう…と、

どうしても考えてしまいました。


「老い」とは、決して穏やかなものではなくて。

いつか私も誰かに支えてもらわないといけなくなるし、

その時にはどうしても、何かしらの迷惑をかけてしまう。


面会に来ているご家族の方も、短期入院ならば「大丈夫?早く元気になってね、待っているからね」と優しい言葉と和やかな雰囲気の面会になりますが、

長期療養になると、

やはりご家族の方も苛立ちが隠せない感じになってくる方もちらほら。



できるだけ長い間健康でいること、

自分の面倒を自分で見れること(肉体的にも、精神的にも、金銭的にも)、

こう言うのって、周りへの愛なんだなぁと思います。

ほんと、元気でいる事って大事。退院したらもうちょっと健康大事にしよう。食生活も運動も。


あと、ボケたら私は間違いなく可愛げのないバアちゃんになるであろうので

性格を治せるものなら治したい…。


ついでに、

私の声帯、我ながらかなり立派なものだと思ってるので(合唱のソロをよく任されています)(あと、内緒話が内緒話にならない、周りに全部聞こえてるタイプ)

声のでかい迷惑タイプにもなりそうです…。



こう言う現場に日々向き合って働かれている医療、看護の方には心より頭が下がります。

ほんとに、お疲れ様です。




ちなみに同室のおばあちゃん達はおそらく元から可愛らしい性格されてるんだと思う。

症状が軽くはないので、多少、ご家族や看護師さんが大変そうではありますが、

毎日旦那さんとラブラブ通話してたり(会話の数秒おきに「だいすき」「いつもありがとう」が出てくるラブ)、他の患者さんが怒ってるのを宥めたり、

お見舞いに来たおじいちゃんが「…まだ帰らんでいいでしょう」って拗ねてたり、些細なことにもどんな人にも「ありがとう、ごめんね」を欠かさなかったり。



同室同士の距離感って難しいとは思うんですけど、

ご自身もままならない体で、スマホなんかも苦手との事で、ヒマを持て余してて私よりとても辛いと思うのですが、

程よい距離感と気遣い(少なくとも本人の気遣いをしたいと言う気持ちが見える)で接してくださってます。


こういうおばあちゃん達になら、なってもいいんかもしれん。もちろん、健康でありたいのは大前提ですが。


きっと将来ボケて可愛げのないバアちゃんになっても、旦那は私を見捨てることはないとは思います。そこは信じられるのですが、

できれば何かしらの可愛げや愛しさを記憶に留めてもらったまま死にたいなー、と思うのでありました。

同室のおばあちゃん達みたいに、旦那さんといつまでもラブラブでいられますように…。