結局、うちの親は毒親だったのか? | 置かれた場所で咲くんやで!元JW2世の前向き備忘録

周りの元JW2世の話、特にネットに書き込んでいるような人の話を読むと、

我が家よりかなり酷かったと感じることが多く、

そりゃあたしかに毒親だわ、と思うことはよくある。


けれども、うちの親が情緒が安定していい親だったかと言うと全然そんなことなくて。

そしてもちろん、うちがJWじゃなかったら良かったのに…と思ったことは現役時代からも何度でもある。


結局、うちの親は毒親だったのか?

そして、その問題はJWと切り離せるものだったのか?


試しに「毒親チェックテスト」「アダルトチルドレンチェックテスト」と言うものをいくつか受けてみた。





実は15年ほど昔、

アダルトチルドレンチェックテストは受けたことがある。

それは、JW2世としての問題からではなくて、

非JWの友人が親との関係に悩んでいて、

一緒にカウンセリングを受けについて来てほしいと頼まれたのがきっかけだった。

当時は毒親と言う言葉がまだなかったけれど、

話を聞くに彼女の親は間違いなく毒親と言うものだったと思うし、

彼女自身もアダルトチルドレンにばっちり当てはまっていた。

彼女は、自分がACだと理解したことで、今までよりすごく生きやすくなった、と言っていた。


しかし、その時付き合いで受けた診断で、

私もばっちりアダルトチルドレンに当てはまっていたのである。



その時は、親の問題と言うよりも、

自分の性格の問題だと思っていた。

私はJWの中でも結構な変わり者だったし、あまり人に好かれやすい自覚がなかったから。

自分のせいだと思っていた。

でも、

それが環境のせいだったのかもしれないと、

その診断は初めて教えてくれた。


人間関係や仕事が長続きしないこと。

自分に自信がなくて、すぐ落ち込んでしまうこと。

メンタルがすぐ体に出ること。

人に依存しがちなこと。

なのに友達付き合いが苦手なこと。


全て、自分が頑張ればなんとか克服できるものだと思っていたし、

短期間なら何も問題ないように振る舞うこともできた。


でも、それは自分ではある程度どうにもならないことなのだと。


そう突きつけられた気がした。





正直その頃ははじめての子育てにいっぱいいっぱいで、それ以上深く突き詰めて考えることもなく、

気づいたらコミュ症でめんどくさい自分もまぁ、旦那が受け止めてくれるからいいや、と思えるようになっていたけれども。




まぁでも、

今回受けた診断でも、

以前よりはだいぶ改善していたものの、

やはり一般よりはAC気味であると言う結果は出てきた。


そして、今回初めて受けた毒親診断では、

うちの親は80%の毒親だった。


そして、

毒親と診断されたポイントは、

ほとんど親がJWであれば割と当たり前の事をしていた所にあった。


むしろ、JW関係なく我が家の嫌だなぁと思っていたところは、

ぶっちゃけ毒親に関係がなかった…。笑


そういえば私も年々親の嫌なところに無意識に似て来てるからな…。怒り方とか言い方とかさ…。

まぁでもそれは、親がいっぱいいっぱいで頑張っていればある意味当たり前のことであって、

親としての自分がいつも正しいわけじゃない、と意識していれば許容範囲なんだそうで。


私は親よりは怒る頻度少ないと思うけど、

それは私が単に放置気味の子育てしてるからであって笑、

私が両親と同じくらい子供に関わろうとしてたらぶっちゃけもっと怒り散らしてると思うのよね…。

夫婦仲だけは絶対にうちの両親よりもいい自信があるけどさ笑

でも、チェックテストには、両親がいつも喧嘩してるって項目はなかったんだよな〜。そこは不思議なんやけどな…。また別の問題なんやろうな。




つまりは、

まじめにJWやってれば、

特に70年代のJW親やってれば、

皆確実に80%の毒親になれるって事だ。


今更だけど恐ろしいと思った。




実際はそこまで徹底したJW子育てをできた親ばかりではなくて、

毒親になりきれなかった親もそこそこいたのだろう、と思う。

うちの親も、本当に熱心なJWであれば許さなかっただろうなと言うことを、結構私には許していてくれた気がする。



そして、今も私の親は、

「自分がJWの道をちゃんと教えられなかった」ことを後悔し続けているのだ。

私が親に感謝したいのはむしろJWとしていいかげんであってくれたところなのに、

その気持ちは決して届くことがないのだ。


たぶん、心の底では、私が今幸せにやっていることを喜んでくれている気持ちもあるだろうけれども、

そう思ってしまう自分を責める気持ちもまたあるのだろう。どうにも悲しいことだ。



私自身に親を責める気持ちはもうほとんどない。

組織を責める気持ちも、多少はあるけれど、

ぶっちゃけ単にお爺さん達が後に引けなくなってるだけだと思っていて、

あの人たちもまた被害者ではないかとも思っている。

みんなでゆるゆる集団自殺しているようなもんだ。

集団の力と言うのは誠に恐ろしいものだと思う。




毒親製造機であるJWがどうにかなるにはどうしたらいいんだろうなぁ。

ゆるやかな衰退を願う今のスタンスでは何も変わらないのだろうか。

とは言え、

70年代の子育てとは段違いにマシになっていることは事実で。

被害者が増え続けていることも事実だけど、

少しは救いがあるのだろうか。