JWのおかげで世の人と幸せな結婚ができた話 | 置かれた場所で咲くんやで!元JW2世の前向き備忘録

これはマジです。私はこの点に関しては本当にJWに感謝しています。


高専3年で、これ以上誘惑の多い環境にいると、
本気でJWとしてやっていけなくなると危惧して中退した話を以前にしましたが、
高専には他の高校を卒業した後、4年生に編入生として入ってくるシステムがあります。
現在の旦那は、そこで私のいたクラスに編入してきました。

当時の旦那は、高専によくいるタイプのモテないオタクでした。
ズボンの丈はちょい短いし、そもそもジャージしか持ってへんし、床屋さんかおかあさんにしか髪の毛切ってもらったことなくて、さすがにシャツinはしてへんかったしバンダナは巻いてへんかったけど、巻いててもおかしくない感じのタイプ。笑
全然しゃべらんくて、みんなクラスに馴染めるように一生懸命構ってあげたらしいねんけど、まったくしゃべれるようになりませんでした。笑
旦那と出会った後、女子の友達に「〇〇ってどんな人?」って聞いたときに、
あまりの没交渉ゆえに「えっとー、たぶん優しいとは思う…」としか答えてもらえませんでした…笑

ところが何ということでしょう。ネットの中の彼は大変饒舌でポエマーだったのです。
うちのクラス限定の掲示板というものが当時ありまして、そこをちょいちょいのぞいていた私は、
大変にぎやかで面白く頭のいい編入生が入ってきたものだと思ったものでした。
ポエマーのくだりは私も同族なので、これは特に痛いと思いませんでした笑

その頃の英語の授業で、グループで映像作品を作って英語でナレーションを付けるというものがありました。
自分達が映りたくない女子グループの友人が、

そんな課題があったとは全く知らない私に、
何に使うとか一切知らされず、
「せっかく3年通ってんから卒業記念やと思って!ニヒヒ
と無理やりブレザー×ミニスカと、セーラー服のJKコスプレをさせられて撮影されました。
※高専は私服通学なので、制服というものが存在しないのです※
それが後日、授業で元同級生全員の前で放映されたらしい。やめてそんな羞恥プレイ。

と言いたいところですが、

「あの子、宗教やりたくて途中で中退してんで~」
という話を聞いた当時の旦那は、なぜか大変気に入ったそうです。いまだに旦那の性癖はよくわかりません。
私は将来の結婚相手の好意を勝ち取る代わりに、元同級生達からの冷たい視線の対象になったのでしたチーン

そして、そのまま在籍していれば卒業だった20歳の春、
卒業式後の友人宅での飲み会に招かれた私は、
「例のJKコスプレ中退宗教女子が来るらしい」
という話にホイホイ乗せられて来た旦那と出会います。
出会ったときの旦那は2年を経て、コミュ障はそのままながら、やや普通のいまどきな格好をできるようになっており、
ネット上での饒舌でおもろい印象しかなかった私は、
「なんか珍しく普通のイケメンっぽい人に好かれた!」
と舞い上がりましたデレデレ
お酒も入ってたし、そのときはそこまでコミュ障だと思わなかったのですが、
付き合ってみたら、メールかネット上以外では全くしゃべってくれず、とても苦労しました…。笑

ちなみに当時、やたら私はおじさんにモテまくっており、
コンビニのバイト先で40代なかばのおじさんに携帯番号渡されたり、
塾講をしていた所の50代の教室長にセクハラされたり、
奉仕で会った30代なかばのニートなおじさんにいたく気に入られて研究を申し出られたりしていましたので、
もはや同年代に好かれるだけで奇跡だったのです。
なんでおじさんホイホイになってたんだろうな。純粋で騙せそうに見えたんかな?

きっとそのまま高専にいたら、
見るからにオタクでしゃべらない旦那と、
JWとしての未来を考えていた私が結婚するなんて将来はなかったと思います。
出会う最適のタイミングを作ってくれたのは、
JWとして(あとおじさんホイホイとして)苦しみながら歩んでいた2年間の期間でした。

高専をやめてからの2年間、当初はやる気に燃えていましたが、
仕事と通信制大学と奉仕を両立させるのは自分の健康上の理由もあり思った以上に大変で、
過去の恋愛沙汰もあったせいか、開拓の資格があるとなかなか認めてもらえないし、
アトピーが悪化してしばらく仕事も、補助開拓も休んで、単なるニートに成り果てていた状態でした。
組織の中で幸せに見えた人達は、「健康と体力と若さ」が揃っていたために、貧しい生活も耐える事ができたし、楽しむことができたのだと気づき始めました。
では、病弱で、体力もなく、若くもなくなった人達は…?
そうして目を向けた先にいたのは、自分の将来としてはとても受け入れがたい事実でした。
もちろん、そんな中でも信仰を保っている人はたくさんいます。でも、それは自分の望む将来ではありませんでした。
今体力がある兄弟姉妹も、税金も払わず、就職もせず、このまま老いて行って健康を失ったら、どうなるの?
そういう当たり前の事にやっと気づいたのでした。
エホバそのものに信仰を持っていたわけではなく、JWとしてキラキラしていたいと思っていただけだった、と気づいたことにもショックでした。
私は、人並みに幸せになりたかった。
その「幸せ」って、JW関係ある?ううん、ないかも。
単に、幸せな結婚をして、人の役に立ちたかった。それだけ。
JWって、人の役に立ってる?ううん、むしろ迷惑かけてるだけかも。

そうして、どうやら自分は将来の選択を誤ったらしいと気づき始めた2年後、
ちょうど旦那と出会ったのでした。

そこから後は私達自身が、幸せな結婚を持続させるためにお互い努力した結果だと思いますが、
努力の方向性が噛み合う相手と奇跡的なタイミングで出会えたと言うのは、

「まさにエホバだわ~」
という感じです。笑

今年で結婚14年になりましたが、お互い変わり者のコミュ障同士、仲良くやっていますちゅー
こないだ、飲み会から帰ってきたべろんべろんの旦那が、
いかに二人の出会いが奇跡的で自分が運が良かったか滔々と愛を語り始めて、
今も初心を忘れてないんだなぁと嬉しくなりました。
が、翌朝聞いてみたところ、本人にはまったく記憶がないそうです。ざんねん。またべろべろにして聞いてやろうっと。