置かれた場所で咲くんやで!元JW2世の前向き備忘録

今、山上被告の裁判をやっていて、再び注目が宗教二世問題になっているわけですけども。



私は基本的に思想が右寄りなのは自覚してて、

だからSNSとかにも高市さん応援、自民党上げな情報が流れてくるんですよね。

ちなみに参政党には全く興味がないのですが、何故か右寄りの思想ということでまとめて情報が流れてきて統一されている感がある。ふしぎ。




で、その思想の方々からすると、


山上被告が宗教二世だから安倍総理を殺害した事には何の同情の余地もない、と


それにはもちろん私も大賛成です。


殺人は殺人です。

JWや統一教会にいくら恨みがあったとしても、取りうるべき手段は正統な法的根拠を経たものであるべきであり、

そこに法を犯す手段が取られた時点で、被告のあらゆる主張は正当性を失いますし、共感されるべきものではない。

それは山上被告もそう自覚しているし、述べているはず。



しかし、そこにもう一つ寄り添ってくる主張が、

「40にもなって親の宗教が人生に影響を及ぼすなんてどうかしてる」

「宗教二世問題って、ただの親子の問題でしかない、大事にしすぎ」

「なんだかんだ親の情はあるんじゃないか、思われてない事ないじゃないか」

と言うもの。


これらは添え物のように付け加えられていますが、

自民党と統一教会の癒着を問題ない事にしたいあまり、彼らの目が塞がれているように感じます。


殺人罪と、宗教二世問題は全く別物です。


殺された安倍さんに罪はありません。もちろんです(迂闊だったことはあるのかもしれませんが)


しかし、統一教会の献金問題、

善良な一般市民の信仰心を利用して、

人生の選択肢を狭めるカルト宗教の問題が現存することは確たる事実であり、

それを亡きものにしてはなりません。

そして宗教二世問題は何歳になっても影響を及ぼすものです。むしろ、人生のスタートアップを潰された分、人生の後半になってより影響を及ぼすと言っても過言ではありません。




昨今、SNSや動画メディアを通して政治がより分かりやすくなり、

広く一般人も関心を持つようになったことは良いことだと思いますが、

自分が理解できることのみ「善」と判断し、

それ以外のことを「悪」と断じる二元論の風潮には、

私は断固としてNOと言いたいと思います。


そんな単純なものではない。

山上被告の中にさえ、彼の全てを否定してはいけない大事な主張が含まれている。だから、法治国家であり民主主義国家である日本では彼の裁判が手順に則って開かれているのです。


願わくば、日本が成熟した民主主義へと成長し、

善悪二元論でなく、

「対決より解決へ」と、

みんな思える世の中になって欲しいと、

心から思います。


それはこの問題だけではありません。

宗教がなくては生きていけない人、宗教に頼らざるを得なかった親の気持ちを心から理解しようと、寄り添う事により己も救われる事もあると思います。

現存する全ての宗教が悪ではなく、また、科学的根拠がなくとも信仰心は悪ではなく、JWの全てが悪なわけでもありません。それを認め受け入れる余地を私たち自身も己の中に持たなくてはならないと思います。そうでなければ、ハルマゲドンで全てを滅ぼすと信じ、子供を忌避する人々と同じになってしまいます。




ちなみに、

私は、基本的に性善説を信じています。

方向性は違えども、皆世の中を良くしようと自分なりに願って動いているのだと。だから対話や譲歩や交渉が可能だと信じています。

正しい会話のために卑屈になる必要などないし、

個人の尊厳や国家の利益を犠牲にする必要などないと信じています。それも私の新しい信仰の一部なのかもしれません。



ただ、旦那からすると私の頭はだいぶおめでたいようです滝汗

人は自分の利益になることしかしない、と、

彼の考えではそうなのだそうです。ただ、私を含め、自分の味方だと認定した人は善悪関係なく命懸けで守る、と、

そう言うのが彼の考えだそうです。



だから、

私の考えはあまりにも当たり前の事なのかもしれないですが、

1人でもそう考えていると明示できる人がここにいるよ、と、

宗教二世問題を忘れないで、と、

声を上げておくことが大事なのだと思い、

備忘録として上げさせていただきます。