『フリーウェイ』じゃない。 | 5番の日記~日々好日編~

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元々のタイトルは、

『連鎖犯罪 / 逃れられない女』というものでした。


アメリカで公開された時も不入りで早々に上映打ち切りになり、ビデオ発売されてからカルト的人気が出ました。



日本では劇場未公開。

2時間ものサスペンスみたいな邦題になってたのが、DVD再発時に『フリーウェイ』という、今度は面白くも何ともない邦題に変更。



監督•脚本はマシュー•ブライト。

出演はキーファー•サザーランド、リース•ウィザースプーン。



こんなタイトルでは食指が伸びませんが、実は面白いのですよ、この映画。

平たく言えば、グリム童話の『赤ずきん』の現代版。



ロサンゼルスのスラム街に住む女子高生、リース•ウィザースプーン。

ロクに単語も読めない落ちこぼれですが、正義感が強くクラスメイトからは慕われています。


ある時、街で身体を売っていたママが現行犯逮捕されてしまって行き場を失い、遠くで暮らしているおばあちゃんを訪ねてゆくハメになりました。


恋人からもらった銃をポケットに入れ、盗んだ車で目的地を目指しますが、フリーウェイのど真ん中で車がエンスト。

そこへ通りかかって助けを手を差し伸べたのがキーファー•サザーランドです。



が、

実は彼は十代の娘ばかり狙う変態の殺人鬼でした....




最初は優しかったキーファーも時間の問題でその正体を現し、リースと対決!

銃でハチの巣にして撃退したリースでしたが、キーファーの犯罪を立証できず刑務所行き。

しかしムショ仲間たちと脱獄。


そこへ、一命は取り止めたものの、化け物のような御面相になってしまったキーファーが復讐に燃えて現れます。



キーファーに追われながらおばあちゃん宅を目指すリース....




マシュー•ブライトという監督、作風をひと言でいうと「女性崇拝」

この作品も、キーファー•サザーランドは女を襲うクソ野郎に描かれ、リース•ウィザースプーンは不良娘でも、そのクソ野郎をぶちのめす痛快なヒロイン。

偏向しすぎやろ、と思って見ていても、リースは愛らしくて魅力的です。