ゴシック系と呼ばれるメタルの人たちにも支持者が多いデペッシュ・モード。
欧米ではスタジアム級の人気を誇るバンドです。
デビュー10年目を迎えた1990年、これまで培って来たもの全てを注ぎ込んだ作品を作り上げたのがコレ。
『Violator』(1990年)
80年代ニューウェイブの匂いを隠そうともしないシンプルながらクセのある、気になって仕方ないビート。
美しいギターの音色、深みを感じるシンセ、抑制の効いた冷たいボーカルが美しく完璧なバランスを保っています。
♪ 言葉は暴力のようだ
♪ 沈黙を破る
♪ ぼくのささやかな世界に突っ込んでくる
♪ ぼくには苦痛なんだ
♪ ぼくを突き刺してくる
♪ わからないかい?
♪ ぼくの愛しい人
♪ ぼくがずっと求めていて
♪ ぼくが必要としているもの
♪ それはずっとぼくの腕の中にある
♪ 言葉はいらない
♪ 言葉は傷つけるだけだ
アルバムタイトルの『Violator』とは、"(個人を)性的に暴行する人" という意味だそうですが、そんな過激さは全体を通してあまり感じません。
このアルバムを紹介する時に必ず使われるワードは「キャッチー」
このアルバムでなくても他のバンドでも非常に多用される便利なフレーズ=キャッチー(笑)
色んな意味があります。
いかにも売れそうな・人気になりそうな・親しみやすい・心をつかむ・印象に残る....
デペッシュ・モードという一つのバンドの、というより英国ニューウェーブの頂点。
シラフでもトリップできる唯一無二のアルバム。