"元"でも守られる。 | 5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。



昨日から神戸地裁で注目の公判(裁判員裁判)が始まりました。


地元では比較的大きく報道されていたんですが、他地域の方はほとんどご存知ないかも?




2010年。

神戸市北区の路上で、当時高校2年だった16歳男性が何者かに刺殺される事件が発生しました。


遺族は情報提供を求めるチラシを現場付近や駅前で配り歩きましたが、犯人が捕まらないまま何年も過ぎてゆきます....



そして、事件発生から約11年後の2021年8月、ようやく男が殺人容疑で逮捕されましたが、遺族に伝えられた情報は、

「当時17歳の元少年A」

これだけ。




逮捕された犯人は28歳なのに、やらかした当時は17歳だったという理由で実名や写真が新聞などに掲載される事はありません。



逮捕から2年。二度の精神鑑定を経てようやく開かれた公判ですが、冒頭に裁判長は、匿名のまま審理する事を宣言。 "元少年"現在30歳の被告は有罪となっても少年法が適用されて量刑が考慮される可能性があります。




「成人して普通の大人の生活を送っていたのに、少年法で守られるのはおかしい」と言う遺族。

(新聞では顔出し・名前出しでコメントされてます)



人を殺してすぐに捕まるのと、成人して逃げ続け、11年も経ってから捕まるのが同じ罪であるはずはないのです。




....そして昨日の公判で被告の "元少年" は、被害者を複数回刺した事は認めたものの、「殺す気はなかった」とナメた罪状認否。

事実関係は争わず、弁護側は「精神耗弱状態だった」で押し倒す法廷戦略のようです。



成人扱いで厳罰を望みます。