『DOOR』(1988年/ディレクターズ・カンパニー)
監督:高橋伴明
脚本:高橋伴明、及川 中
出演:高橋恵子、堤大二郎、下元史朗、米津拓人
夫と息子と3人でマンション暮らしをしている主婦・高橋恵子。
入れ替わり立ち替わりやって来るセールスマンのしつこい勧誘に悩まされていましたが、ある日、ドアチェーンの隙間から無理やりにパンフレットを入れようとしたセールスマン・堤大二郎の指をドアにはさんでしまいます。
その直後から、ドアの外に卑猥な落書きがされたり、いたずら電話がかかって来たり。
そして数日後、うっかり鍵をかけ忘れて外出した高橋恵子を室内で待っていたのはあのセールスマン・堤大二郎でした....
この映画が公開されたのは1988年、昭和の最後。
「ストーカー」という言葉はすでにあったかもしれません。
気持ち悪い不気味なストーカーを堤大二郎が怪演していて、マンション室内での攻防はセットの上に特注で設置されたレールクレーンから俯瞰ワンカットで撮られています。
そして、クライマックスはまさかの(?)大スプラッター。
高橋恵子という人、某在阪テレビ局のベテランプロデューサーの方がメロメロになってまして(笑)
女優なんて見慣れてるはずの職業なのに、そんな人を惹きつけるぐらい魔性の魅力があります。
あ、そうそう、
この映画のタイトルにもなっている DOOR
最初にセールスマンがドアチェーンの隙間からパンフレットを差し入れようとするんですが、あのドアチェーンって、最近のマンションではフックするタイプのものが増えてチェーンタイプは見かけなくなりました。
なぜでしょうか?
ドアチェーンって、日常使われている "あるもの" を使うと外から簡単に外す事ができるんです。