江戸川乱歩と並ぶ我が国の近世幻想文学の巨匠、夢野久作。
代表作は日本三大奇書の一つ、『ドグラ・マグラ』
この本に関しては過去に2回ほど、このブログで取り上げております。
相変わらず....
読み終える事ができません(苦笑)
「人生に必要なものが全て描かれている」と言われるドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』も十代の頃からチャレンジして未だに読めないんですが、夢野久作の『ドグラ・マグラ』も同じで、何回チャレンジしてもアカンのですよ。
真ん中あたりの
チャカポコ チャカポコ.... で挫折します(読んだ方はわかりますよね?・笑)
この通り映画化もされていまして、主演が桂枝雀さんです。
※この映画につきましても、すでにこのブログでは紹介済み。
文庫本は上下巻。
エロくてちょっとアブないイラストは米倉斉加年氏の手によるものです。
この表紙はあくまでもイメージ。
こんな描写は作品内にはありません.....
精神病院を舞台にしたこの小説、上下巻あるという事はつまり「長い」のです。
そして難解。
読み終えた者は精神に異常を来たすとも言われていますが、私だけでなく、ほとんどの人にとって読み終えるハードルが高いので。
そして、
この文庫本の表紙が最近、ダメなのです。
現在、書店に並んでいる角川文庫『ドグラ・マグラ』はコレ。
ある方が同じ事をブログでお書きになってましたが、何でまたこんなアホみたいな装丁に変えてしまったんでしょう?
台無しとはこの事.....
夢野久作は『少女地獄』という作品もありまして、これも映画化されています。
文庫本の表紙は上の写真。
これも....
何か違う感がありながら一応、許容範囲。
しかしコレ.... 『犬神博士』
コレはホンマにアカン。
どんな読者層に売ろうとしているのか不明ですが、
お願いします、止めて下さい!のレベルです。
夢野久作ですよ?
角川文庫って、杉本一文氏の描く横溝正史シリーズのおどろおどろしく素晴らしい表紙を変えてしまったり(今は復刻しました)、ものすごくセンスが悪い。