最後のウェイラーズ。 | 5番の日記~日々好日編~

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1960年代にボブ・マーリーと共にザ・ウェイラーズを結成したバニー・ウェイラー氏がジャマイカの首都キングストンで亡くなったそうです。
73歳。

昨年12月から入院していたそうで、この訃報はジャマイカ政府が発表しました。


1973年に発売されたボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのデビューアルバム『Caych A Fire』では、バニー・リビングストンとクレジットされていて、バンド名も「ザ・ウェイラーズ」


3人のコーラスグループという印象が強かったウェイラーズ、オリジナルメンバーのボブ・マーリーは1981年に36歳で死亡、ピーター・トッシュは1987年に43歳で死亡。
存命なのはこの人だけだったんですが…



バニー・ウェイラーは、海外進出に積極的だったボブ・マーリーやピーター・トッシュと違い、“ラスタ”に対する帰依が強くてジャマイカから出たがりませんでした。

その考え方の相違故か、2ndアルバムをレコーディングした後、ウェイラーズは分裂します。




ボブ・マーリーが亡くなった1981年に、『Tribute』というマーリーのカバー曲集を発表していて、誰が見ても追悼盤なんですが、実はレコーディングはマーリーの存命中に行われたもの。
このアルバムには、マーリーが徐々に無くしていったもの=“カド”が満ちていて、袂を分かったボブ・マーリーへの思いや、改めてマーリーとの明確な違いがわかります。