局がレールを敷いて、 | 5番の日記~日々好日編~

5番の日記~日々好日編~

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よってテーマは剛柔バラバラです。

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フジテレビ『テラスハウス』の出演者がSNSでの誹謗中傷を苦にして自殺した一件、あちこちに波紋を広げていますが、某ワイドショーで、Twitterを中心とした「日本のネット中傷対策」についてトークが展開されていました。

リモート出演したインターネット掲示板『2ちゃんねる』創設者の“ひろゆき”こと西村博之氏は、
「民間企業のサービスなので、不満があったら使わなくていい。公共が提供しているものではない」
と明言。
これに対し、劇作家の鴻上尚史さんは、
「0か100かじゃなくて、僕は炎上するけどTwitterが好き。いろんな情報をくれる」
と長所を挙げ、
「知恵を出し合って、より住みよい場所にしませんか」
と呼びかけました。



東日本大震災の直後、電話が通じなくなった状況下で、最も重宝されたのは、その当時普及し始めたTwitterだった… という話があります。

が、半分ウソです。

最もデマが多く、最も被災者を悩ませたのも同じくTwitterだったから。



SNSは取り扱い注意の危険物なんですよね…
メリットとデメリットを分析すれば、メリットが多いのかもしれませんし、デメリットの方が多いかもしれません。
その人の生活スタイルによって変わるんでしょう。


私はSNSやりません。
「これは便利だ」と思う人だけが便利に使えば良いと思いますから、やってる人に「止めろ」とかそんな事を言うつもりもないです。


以前に書いた事ですが、
私の友人のある男が、Facebookで自分の嫁の誕生日に「誕生日おめでとう!」と投稿したんですよ。
すると、「友達」たちが一斉に競うように「いいね!」


これは本人にも直接言いましたので陰口ではありません、一応…
家族の誕生日なんて家族間で完結させとけば良いんです。
何でわざわざFacebook投稿する?
イタいアホにしか見えない。


こういう世界では、「反応しない」という行動が“あるメッセージ”になってしまいます。
それを恐れるから、皆が競うように「いいね!」を付けよるんです。


私は、(便利とは思っても)そんなメンドくさいモンに混じるのはゴメンです。


また、
「LINEやってないの?」ともしょっちゅう聞かれます。
今は学校の連絡網もLINEですから、やってない方が少数派なのは理解しておりますが、
「やってない」と言うと、
「連絡するの、メンドくさいんや」
と言われた事がありまして…
「連絡するのがメンドくさいと思う時点で友達ではないから、もう俺には連絡せんでええよ」
と返事しました(笑)


何か、
間違うてますかね?



ひろゆき氏の言う、
「嫌ならやめればいい」は一理あります。
その通り、私はやっていませんし。


しかし、この議論の元になっている「匿名性」という事に関しては、100%悪、とも思っていません。

何かを議論するには匿名の方が良い場合もあります。
匿名だと、純粋にその言葉・その意見だけで議論ができますが、実名だと、語る人の肩書きに惑わされて「●●さんが言うんだから」で良い方にも悪い方にも誘導されてしまう人がものすごく多いので。

ただし、匿名議論の場合、「言論の自由」はあっても「言論への責任」はないんですけどね。




で、
『テラスハウス』、
結局打ち切りを発表しましたが、人間のドロドロした部分を見せる側面が大きい(それを面白がる)“リアリティショー”なる番組は海外にもありまして、今回の女子プロレスラーと同じように放送後にネットでバッシングを受け、30人以上の自殺者が出ているそうです。


ドラマなら「これは役であって私じゃない」でかわせるんですが、リアリティショーは、本人が本人役で出ますから逃げ場がない…
番組の性格上、視聴者のコメントは感情的になります。


なのに、番組側やスタジオ出演者のタレントも「SNSでみんなで感想を!」と呼びかけますし、盛り上って拡散されれば視聴率が上がります。

山里某ははっきりと、「ネット炎上を誘う」と言ってましたし。


確信犯ですから、出演者が傷ついても誰も守りません。

フジテレビの社長は「番組内容を検証する」とか白々しい事を言ってはりましたけど?


SNSの匿名誹謗中傷も問題ですが、こういう番組に問題がないのか、第三者が考えた方が良いんじゃ?