昨日、母校の卒業生たちに、私の人生の経験について色々と伝えましたが、一番伝えたかったことは「不易流行」でした。

 
不易流行という言葉は、松尾芭蕉と芭蕉の門人が従う蕉風俳諧の理念に由来するとのことです。
意味は、変わらないもの(不易)と変わるもの(流行)を合わせたもので、私は変えてはいけないものと変えなくてはならないものと捉えています。
 
羊羹で有名な虎屋さんは500年も続く老舗ですが、不易流行の考えに基づき、本来の考え方は活かしつつも、時代の変化に合わせて革新し、お客様に選ばれる努力をしているそうです。

私は会社だけでなく、個人も人生に於いて変えてはいけないものと変えなくてはならないものを決めるべきだと思っています。
とにかく一番怖いことは、変えてはいけないものを変えてしまい、変えなくてはならないものを変えないということです。
ここを間違えると全てがおかしくなります。
良くない事例として、お金の為に生き様を変えるといったことを挙げることが出来ます。

ちなみに、不易流行を学校教育に置き換えるとするならば、学校の理念は変えないけど、ICT教育や英語教育の導入等に関しては積極的に変えていくというスタンスです。

会社経営においては、変えてはいけないものと変えなくてはならないものについて、全員が共通認識を持つことが、会社が永く続く為の重要なポイントだと思います。
 
最後に、一言で不易流行の真髄を言い表すと、「変わらないものを守るための唯一の方法は変わり続けること」だと思います^_^

昨日のパワポ資料