次回更新のお知らせ

都合により、次回は2月２日更新予定です。すいませ～ん。

～第一章～ 女天国、男地獄 ＃１５

乱闘が終わり、坊とＡ、Ｂ、パシリ３人衆は横一列に正座していた。


ちなみに、ＡとＢは康平達にキ○タマを蹴られ、その後ボコボコに殴れて降参した。


康平『空手家君、ちとその手を前に出せ！二度と人に手ェ挙げねーよーにへし折ってやんからよ！』
坊『か、勘弁してください！』


康平『いーや、できねーなー。オメーラの骨折の痛みより、このネーちゃんたちが受けた傷の方がずっと痛ぇからよ！』


健太郎『パシリ君、お前らも、このネーちゃん達にやっちゃいけねー事してくれたよな！お前らは骨折だけじゃ済まねーよ？』


康平・健太郎『せーの！』


と、腕を折るフリをした時、Ａとパシリ君が奇声をあげながら失禁した。


他の全員が必死に謝る。


『す、すみません！勘弁して下さい！』


康平『次に、どっかで会ったらただじゃ済まねーからな！解ったら消えろ。』


そう言うと、坊達３人は走って逃げ出して行った。


健太郎『二学期から楽しみだね～！パシリ君、あまりおイタしたらダメっすよ～、センパーイ。んじゃ、消えてくださ～い。』


パシリ君達も走って逃げた。


康平と健太郎は、とりあえずその場に座り込み、煙草をくわえて一服した。


なつみと麗奈は、２人を、ただボーッと見ているだけだった。


『おねーちゃん達も早く帰んな。』


康平は、さっきとは違う、穏やかな顔をしてなつみに言った。


健太郎も、


『安心しな。アイツ等と違ってウチ等はアンタ等に迫ったりしねーから。』


なつみは、自分のハンカチを手に、康平の傷口を押さえて、介抱した。


『ありがとう。』


２人の目が合った瞬間、なつみの今までの緊張の糸がプツリと切れ、涙が溢れて止まなかった。


康平は、なだめるように、なつみの肩を軽く叩いた。


麗奈もその場で泣きじゃくり、健太郎は麗奈の頭を軽くポンッと叩いた。

～第一章～ 女天国、男地獄 ＃１４

『なつみちゃん、探したよ～。』


通せんぼしている３人のうちの１人が口を開いた。


『今日は隣の麗奈ちゃんにも用事があるんだよ～。センパ～イ、この２人っす～。俺、なつみちゃんの家に行っただけなのに～、麗奈ちゃんに警察呼ばれて～職質されて大変だったんすよ～。』


本当は、毎日毎日なつみの家の前をうろついていて、なつみが困っていたところを麗奈が通報したのである。


倒れながら様子を見ていた康平と健太郎。康平があることに気付いた。


康平『ケン、センパ～イって言ってる奴、うちのクラスのパシリ君じゃね？』


健太郎『あの両脇にいるのもパシリ先輩じゃんよ！』


康平『なんか面倒臭くなってきたから、そろそろ本性出して終わりにすっか！』


健太郎『俺のラブ・ストーリーは、あっけなかったな。』


一方、坊、Ａ、Ｂは、公園出口に走りより、言い争いを始めていた。


康平は、自分の単車に乗り込んでエンジンをかけた。

『ブォン！』


アクセルを一回吹かし、そのまま走らせて出口を塞ぐように単車を停め、今までに無い形相で人だかりの方を睨んだ。


反対側から猛ダッシュで健太郎が走ってきて、人だかりの中のパシリを目掛けて飛び蹴りした。


康平と健太郎は、瞬殺といった感じでパシリ３人衆を倒し、倒れた３人に向かって言い放つ。


康平『テメーら、そっから一歩も動くんじゃねーぞ！後でじっくり説教してやっからよ！』


健太郎『もし逃げたりしたら、トコトン追い詰めてヤッからよ！センパ～イ！』


康平らはなつみ達を、また滑り台裏に誘導し、ＡとＢを挑発。


康平『沈めてやっから、かかって来いや、空手家。』


健太郎『女がらみの恨みは怖ぇぞー？』


ＡとＢは康平らに殴りかかった。