【妄想Zone】「コンビニ」 | ☆つっこのオモチャ箱☆

☆つっこのオモチャ箱☆

つっこの「元気のモト」:Sexy Zone(佐藤勝利くん多め)、エンタメ、ドラマ…などを詰め込んだブログ♪セクゾ小説も書いてます

 

*【妄想Zone】は、毎回読み切りの超短編セクゾ小説です。


「もし、こんな恋愛ドラマをSexy Zoneのメンバーが演じたら…?」なんて思いながら書いてます♪

(佐藤勝利くん多め)




*************


【コンビニ】



駅を出ると、外はすっかり暗くなっていた。



 


駅前の信号を渡って左に曲がり、そのまま50メートルほど歩くと、コンビニの灯りが見えてきた。


「…あ、いた!」

ガラス越しに『お目当ての人』を見つけ、私は店内に入った。


自動ドアが開くと、それを知らせるように♪♪♪~ とメロディが流れた。


すると、レジの向こうから「いらっしゃいませ」と男性の店員が私に声をかけた。


その店員こそ、私の『お目当ての人』だ。

ネームプレートに書いてある名前は、「佐藤」さん。


年は…たぶん20代前半。

すごくカッコいいけど、チャラいところは全然なくて真面目そう。


…と、佐藤さんについては ここまでの情報しかなかったんだけど。


先日この店に来た時、佐藤さんの友達と思われる2人組の客がいて、佐藤さんのことを『しょうり』と呼んでいるのを耳にした。


【さとう しょうり】


それが、佐藤さんのフルネームらしい。


そういえば、あの2人組と佐藤さんのやり取りは面白かったな。


まず、『友人①』と佐藤さんの会話は…


「えっと…0円の『スマイル』をください」

「店がちげーわ!」

「Sexyソーリー」


『友人①』は、「セクシー」の発音が妙によかったっけ。



次に『友人②』は、鼻でフッと笑ってから左手を銃の形にした。

そして、それを佐藤さんに向けると…


「手を挙げろ」

「なんでだよっ!」

「いいね~、そのツッコミ」


友人①と②は、声を揃えてハハハッと笑った。
  


「もうさ~、なにしに来たの?」

と言いながら、佐藤さんも笑っていた。



あの時は、普段は見られない『佐藤さんの素顔』が見られて楽しかったな。

私は、思い出し笑いを抑えてレジに向かった。


あの時のように時間が遅いせいなのか、今は店内に私以外の客の姿はない。


レジには佐藤さんだけで、別の店員は店の後ろの方で陳列棚にパンを補充している。


私は、カゴをレジ台に置いた。

佐藤さんは手際よく品物のバーコードをピッピッと読み込み、私に合計金額を告げた。


支払いをしようとした私は、いつも持ってるエコバックを忘れたことに気づいた。 

「あの、レジ袋を買いたいんですけど…」


「あ、すみません。最初に聞くの忘れちゃって…」

佐藤さんは、申し訳なさそうにレジ袋の代金を追加で入力した。


「今日は、マイバックじゃないんですね」

商品をレジ袋に詰めながら、佐藤さんはサラッと言った。


「えっ?」

私が驚くと、佐藤さんは上目遣いでニコッと笑った。

 

どうやら佐藤さんは、私のこと認識しているようだ。


(よかったぁ…)


レジ袋の中身を見て、つくづく思った。

 

『この店で買うものは、可愛いスイーツか雑誌』と決めておいて本当によかった。


疲れた体が欲してる『栄養ドリンクとビール』は、これからも家の近くのコンビニで買おう!…と心に誓った。


(fin.)


**************


以上です。

この話に出てきた、「佐藤さんの友人①と友人②」は、誰だか分かりましたか口笛


日常生活の中に『小さな楽しみ』があると、日々を幸せに過ごせそうですよね♡

 

(この物語の「佐藤さん」の言葉は、なんとも思っていない(なじみの店員でもない)人から言われたら、ちょっと怖い気もするけど…( ̄▽ ̄)

 

 

★【妄想Zone】(物語)の一覧を貼るので、よかったら他の話も読んでみてください♪

(⇒テーマ【妄想Zone】の記事の一覧)