遠くの景色は動かないのに、
近くの景色はどんどん流れてく。
逆もそうで。
近くの景色はどんどん流れてくのに、
遠くの景色は変わらないまま。
自分はというと、近くの寂しさばかりが見えて、
推しメンが見てる景色をちゃんと見れてないんじゃないか。
7/6の握手会に向かう途中、
電車に揺られて外を眺めながらそんなことを考えてた。
なんてセンチメンタルなんだ笑。
でも私がそうやって物思いにふけるのはとても仕方のないこと。
二日前に推しメンの内木志が卒業発表したんだもの。
これは一大事だ。なんてこったって感じだ。
私には推しメンの卒業耐性がない。
何度経験しても、卒業をすんなりと受け止められずにもがいてしまう。
寂しい。やだ。寂しい。その繰り返し。
頭では分かってる。でも心がいつも追いつかない。
前向きになれたり、でも寂しがったり、強がったり、推しメンの幸せを願ったり。
心が四方に引っ張られて足が宙に浮いたままばたばたしてる。
どたばたして、見てる景色の焦点も合わない。そんな感じだ。
推しメンの気持ちを思えば、
卒業を決心したことを後押ししてあげたい。
頑張れよって、ずっと応援してるからって、
どんっと背中を押して笑顔で送り出してあげたい。
その気持ちももちろんある(ないわけがない)。
でもやっぱり寂しいなって思っちゃうのもね、仕方のないことなんだよ。
推しメンには、
「視野は広く、夢はでっかく」とか「真っすぐ行こうぜ」とか偉そうなこと言っておきながら、
いざとなると寂しくてたまらなくなるんだから自分勝手よね。
それも全部わかってる。
自分勝手な寂しさに打ち勝つには、荒治療も否めない。
私が推しメンと向き合うために開いたのは、スマホに書きためた握手会メモだった。
「かわえー!まじかわいいっす」
「美少女!かわいい胸キュン!笑」
これが内木志っちと最初に握手したときのメモ。シンプルにキモイ。
最初の握手は今も鮮明に覚えてる。
笑顔がくしゅっとしてて、人懐っこくて可愛い人やなって素直に思った。
内木志という人がどんな人か知りたくて会いに行ったんだよな。
ときどき垣間見える癖のある面白さがちょっと気になっていて、
きっと何かを隠し持っているに違いないという直感があった。
それからというもの私は内木志が実はとても変な人で面白くて、
ちょびっと天然さんであることを知ることになる。適当なところもあるし(笑)。
同時に、器用なくせに自分を表現するのは少し不器用で、
それでも芯が通っていて媚びないし譲らない負けん気も持っていて、
何かにつけて正直な優しさを持っている人なんだということを知った。
内木志の魅力は、ある意味、
それまで私が触れたことのない魅力だったと思う。
握手会メモの会話を読み返すと、
推しメンはさておき、ちゅんだものがとても楽しそう。
内木志っちとの握手は楽しくて、まじめな話をすると笑ってくるし、
笑顔でいくと真顔で迎え入れてくれるし、ふざけてばかりだったけど、
うん、楽しかったな。とても。
こんな私でも他人と自分を比較することが前はよくあった(内木志さんに限らず)。
今も少しあるけど、それは自分に自信がないからであって、
うまくしゃべれなかったなとか、
さっきの発言は大丈夫だったかなとか、困らせちゃったかもなとか。
面倒くさいファンになってないかなとかね(なってるに違いないけど)。
そんなだから結構いろいろと観察していて、そうやって見ているうちに、
「一人一人、それぞれに関係性があるんだな」と思うようになった。
『ここ友隊』を例に挙げると、
内木志とここ友隊は固い「絆」で結ばれてる。
それでもここ友隊も、一人一人の人間が集まった集団であって、
その一人一人と内木志は、一つ一つの絆でつながっているんだなって。
一人一人、一つ一つ。
絆の形もきっと違う。
誰が、とかじゃない。内木志は一人一人とつながっているんだって、
そう思うようになった。
それはレーンから出てくるみんなの表情を見てたり、
生誕祭とかイベントごとがあったときのみんなの雰囲気からも感じて、
「一つとして同じ絆はないんだ」って、強く思うようになった。
誰が語ってんねんって話だけど笑、ほんとにそうで。
それは、内木志が一人一人を大事にしていて、
一人一人と向き合っているからなんだろうなと思ったりもして。
もっとくどい言い方をすると、
内木志とここ友隊の絆は、
内木志と一人一人との絆が積み重なって形成されてるんだなと。
なんだか語ってしまっているけど、
私にとってはすごく大事なことで、大切にしたい感覚でもある。
内木志に関わるようになって、あらためて気づけたことだから。
すごく感謝してる。内木志にも、彼女に関わるいろんな人にも。
内木志には笑っていてほしい。
私の推しメンがまた卒業する。
私には推しメンの卒業耐性がない。
でも信じたいし、期待したい。
推しメンが見せてくれる未来を、楽しみにしていたい。
ありがとう、私の推しメン。
いろんなことを君に教えてもらいました。
いろんな感情を君と共有して、
いろんな景色を君に見せてもらいました。
いろんな君と出会って、私も少し成長したと思えるよ。
何より、内木志を応援していた日々はとても楽しく尊くて大切なものでした。
握手会も残りわずか。卒業まであとわずか。
あなたのファンとして、最後まで私らしくエールを届けたいし、
卒業してからも応援していたいと思う。
卒業発表をする内木志は真っすぐに前を見ていて力強くて、かっこよかった。
発表以降の内木志は、吹っ切れた様子でどこか清々しくて、
本当に後悔はないんだなって、やりきったんだなって思う。
でもね、もう少し寂しがってもらってもいいと思うんですよね(笑)。
握手会も楽しそうだもんな。まあ良いことよ。
本音は分かんないけど、読めない人だから(分かんないけど)。
「2番目のドア」
思い切って開けるんだよな。
普通に開くと思うなよ!
蹴り被っていけよ。うぉりゃーっつって。
そうだね。
山本彩さんが歌う『春はもうすぐ』(作詞・作曲:水野良樹)に好きな歌詞がある。
「それぞれの道へと歩む孤独が僕らのきずなさ」
君の卒業を寂しいと思える、それが私と内木志の絆だと勝手に思ってる。
でも、内木志は孤独じゃないよな。そう思っていてほしい。
強く生きよう。私も。
推しメンにたくさんの感謝を込めて。