報道ステーション 古舘対石原 パート1 | 多分世界最速ブログ中継

報道ステーション 古舘対石原 パート1

凄いやり取りなので、心の準備をしてからどうぞ(笑)パート2もあります。


古舘(以下F):さ、石原慎太郎さんがきてくれました。よろしくおねがいします。ご無沙汰しております。ま、聞きたいことはあるんですけれども、まずは、あの、東京にかなり強い地震がきたら、これはえらいことだと思ってる人が多いと思うんですけども。

石原(以下I):そりゃそうですね。2、3年前ね、鳥取県に関東大震災と同じ規模の地震がきたんですけどもね、人ひとりも死ななかった。家が何軒か壊れてね、それはやっぱり東京みたいにね、人口も含めて集中集積の進んでいる大都市にね、同じエネルギーの地震が来たら、それはとんでもないことになるわけですよ。だからまぁ、こっちもね、そのいざっていうときのために自衛隊も使ったね、総合の災害対策演習はしていますけど、ま、とてもそれでおいつくものじゃない。それからみんな、案外知らないんだけど、世界にね、活火山というのは800あるんですがね、そのうち85は日本にあるの。

F:十分の一強だ。

I:それからね、富士山は活火山ですから、あの、このあいだもね、噴火しなかったけど蒸気が吹いてね、非常に大きな部分が15メートルぐらい陥没したんだよね。それから宝永年間ったって、江戸時代でしょ。あれはもうとにかく大噴火を起こして、宝永山ができた。万葉集が詠まれたころはね、とにかく万葉集にいくつかでてくるけど、富士山っていうのは火を噴く山ってかたちで詠われている。だからね、やっぱりその我々の人生のタイムスパンでは随分長い時間のようで、地球のそのもう寿命から比べれば短いもんですよ。だからやっぱりとにかく、しかも、日本っていう国土は、アラスカからアリューシャンを経て、日本で分岐して、片っ方はフィリピン、片っ方はマリアナまで行く、世界で最大の、要するに火山脈の上にある。みんなそれを忘れてるんだよね。

F:石原さん、それはわかるんですけど、三宅島は自己責任だって強調しているのはだったらちょっと冷たい印象があるんですけど。どうなんでしょうね。

I:それは自己責任って言葉はね、色々な取りかたがあるでしょ。ただやっぱり、あすこにずーっとね、復活復興のために、担当の課長が何回も何回も行ってて、その人は子供の頃に小児喘息の体験があって、で、行けばやっぱり有毒のガスが出てるからね、彼はね、今、いくつかな、30過ぎて、またその喘息が復活するんですよ。とにかく有毒のガスが出てるんだから。それでね、その結果、とにかく帰って良いっていうから帰ったらこんな目になったじゃないかって、人によってやっぱり健康状態が違いますからね、それであとでとにかく喘息になった何になったって責任とれっつったって、こっちはそりゃそこま
で負えないから、あくまでそれは自分の健康っていうものを自分で判断した上で、つまり決心してくれ(自信なし)って言ってるわけで、自己責任っていうのはそういうことです。他の準備は全部しました。ほとんど完璧に近くしました。ただやっぱり、健康がどうなるかっていうことまでは一々ね、そりゃ千差万別なんで。

F:だったらもう、有毒ガスが出ているうちは、危険地域はじめ、遠いところでも、もう島一人も帰っちゃダメ、その代わり、って東京都は財源一杯あるから。

I:財源一杯なんかないよ。何言ってんの、あんた。とんでもない話だよ。

F:いやぁでも、鳥取県や島根県に比べたら、もう天文学的にあるわけですよ。

I:いやそれはさー、人口の数の違いも、集積集中も違うし、企業の数も違うし、そりゃ売上とか、収入とか多いですよ。ま、なんとか財政で努力しているから、なんとか債券団体に転落せずに済んでますけどね、そりゃみんな気がつかないけれども、国に言われてそそのかされて、馬鹿な投資したもんで、一杯隠れ借金があるわけ。

F:あーー、やっぱり、連動してるんだ。そりゃ大変ですよね。大変っていえば、石原さん、まーあの、イラクが、非常事態宣言から、戦争状態突入ですよ、これ。

I:さぁ、戦争だって言うけど、一種の内戦の様相でしょうな、そりゃ、やっぱり。

F:だけど、このブッシュさんがいよいよ再選されてですね、小泉アンドブッシュの日米同盟蜜月がまた強くなるかって、ま、こういう色々な見方があります。そういう中で、ま、サマワ、これを機に、十二月十四日、期間延長しないで帰って来たほうが良いと、とりあえず撤退という人が、ね、撤退したほうが良いって言う人が60パー近く、過半数いるわけですよ。ね、延長は支持しないっていう人が。これを見て石原さんはどう考えますか?是非聞いてみたい。

I:いやー、その人たちが個々に、何を基準にですね、その支持しないかね、そりゃ日本の派兵の要するに、撤回?米軍を含めて?どっちなの?

F:いえいえ、もう日本の自衛隊だけですよ。

I:ま、しかし原則的に日本はね、あそこの戦争に参加してるんじゃなしにね、やっぱり復興の援助をしているわけですから、私は、それがしかも非常にたとうさで(??)評価されている限りですね、国際協力っていうことで、自衛隊がシリゴミして帰る必要はないと思うし、帰るべきではないと思いますね。

F:あ、そうですか、僕ね、石原さんだったら、勝手ですけど、石原さんだったら、サマワの地で・・・

I:そりゃあんたの勘違い、思い込み。

F:いや、まだ言ってないじゃないですか。だから、コンテナの下で地下掘って、そこで亀のようにいて、もちろん水は供給してるけども、その程度のことだったら、帰って来いって、石原さん言うかなと僕は思ったんです。それで「ちゃんと憲法も改正して、きちっと整えてからだったら」っていうかなぁーと。希望的観測?

I:憲法なんていうのはね、他人が作った一つの条文、文言でしかなくてね、現実に何が起こり、それね、あくまでも人道主義ってものに則ってだね、日本は何ができるかっていうことを考えたほうが良いんじゃないの?

F:あー、そうですか。

I:私なんて憲法なんてちっともありがたいと思わないね。あれのおかげで色んな問題が混乱して起こっていますよ。今のメディア、見て御覧なさいよ。わけのわからんわいせつな文書が氾濫して、それがね、とにかくその要するに子供達をスポイルしてだね、例えばこの間も、うちの副知事が驚いて持って帰って来たけれども、女子の中学生相手の雑誌だ、それにどんな記事が氾濫して出ているか。しかもね、ま、とにかくセックスしなさい、しなさいっていうような記事だよ。そいで、それ編集している編集長がこの間、テレビに出てたんだ。その編集長が何を言っているかって言うと、「こういうニーズがあるから、こういうものを報道するし、こういう記事を作るのは私達の義務です」って、それをつまり、トーンダウンさせようとすると、すぐに憲法を持ち出されて、「言論の自由だ、表現の自由だ」ってなるわけ。やっぱり今の憲法って言うのはね、他人が作ったものだから、やっぱり歴史的な正当性があるかないか、国民の代表の国会でね、要するにイエスかノーか、つまり歴史的正当性があるかないかっていうことを投票させたら良いんだ。正当性があるって言う人がいたら、お目にかかりたいけれども、まぁ、その上でね、つまりその、どこが改正する改正しないの問題じゃなくて、歴史的に正当性がないものだったら、一回破棄して、ないものにして、それである年月限ってですね、日本人独自で作ったら良いじゃないですか。

F:やっぱりアメリカが作ってくれたものは嫌なんですか、石原さん。

I:嫌なもんじゃないですよ。もう色んな拘束があるし、色んな間違いがあるし、大体醜い前文で綴られていてね。

F:ま、それはそうかもしれませんね。もう一回戻しますよ。日米同盟。アメリカの、言うとおりにお付き合いして、戦争って言うのが、やっぱ、僕なんかはですよ、甘いといわれようが、なんと言われようが、戦争という手段であってもなくても、人は殺さない、殺されない、そういう風に思うわけですよ。それで言うと、アメリカにピターっとくっついて復興支援の名の下にとか、非戦闘地域とか色んな理屈つきますけど、そうやってずーっと自衛隊行かしてて良いんですか?

I:でも、イラクの問題が起こる前にね、日本自身に何が起こってきたの?状況証拠から言って、150人の人間が行方不明になって、ほとんどがですね、誘拐されて、北朝鮮に連れて行かれ、ま、ほとんどの方は亡くなっているでしょうよ。今度の要するにまぁ、一応匿名の・・・

F:10人の安否不明プラス二人の・・・

I:私はですね、まーこの、同じチャンネルの、田原総一郎さんが、サンデープロジェクトの、彼自身奥さんがなくなる前に行ってだね、向こうで突っ込んだ話をしてきた。と同じことをですね、外務省の連中も聞いていて側聞するとですね、我々にできることはもうジェンキンスの親子を返すだけですと。あとはね、なくなった方がどうやって死んだかっていうことの報告しかできませんといってるんですけど、多分そうだと思いますよ、私も。数人の方は残ってるかもしれない。その遺族の方が、いや家族の方が、つまりどういう思いで、それはどの家族の方か特定できないから、私はやっぱり北朝鮮は適当なことを言い続けてきたっていうか自分を自分で袋小路に追い込んだね。日本の政府だって、やっぱり結局、自縄自縛でね、ま、その日朝正常化なんて馬鹿なことを言い出したものだからね、とにかく引くに引けなくなってここまで来たけど、今さら、実はこれだけのほとんどの人が死にました、殺しました、ってことを向こうも言えないでしょう。しかしね、だんだん嘘はつけなくなってきて、つききれずになってくるね。それで日本が経済封鎖したら、何?日本をミサイルで火の海にする?するかしないかわからんけど、できるかできないかもわからない。で、そういうときのね、ガードを誰がそのするか、日本が十全にできるかって、できゃしませんよ。仮に例えば向こうがミサイルを撃ってきた。報復の手段って日本にあるんですか?しないんですか?泣き寝入りするんですか?中国はね、アメリカがきちっと条約結んで返した尖閣諸島って言うのを、つまり「俺達の領土だ」って言い出しているのよ。それであそこに上陸をさせね、僕等やっぱり、青嵐会の時にね、そのあそこに灯台を作って、あとである行動力が立派な灯台を作ってくれた。ところが、鄧小平がきてね、厄介な問題だから、後世の若い人たちに、これを、知恵のある連中たちにまかせようじゃねぇかって、つまり棚上げしましょうって言ったら、馬鹿なことに日本の外務省は喜んで、中国人の知恵だって言って、棚上げに賛成したんだ。それで、あそこに作った灯台はね、日本人が日本の領土に作った、しかも、日本や中国人のためだけじゃないんだ、あそこを航行する世界中の人のための安全に作った灯台を、チャートに正式に掲載することは時期尚早って、できないんですよ。そして、彼らはそれでいい気になってんだよ。この間人を上陸させて紛争起こった。そのときに、ま、クリントンの時には私も抗議してね、モンデールっていう大使がそれで首になった。今度はまぁ、政権が変わったせいかね、この間、あそこで中国人が騒ぎを起こしたときに、アメリカの国防総省の報道官がですね、あれは日本の領土だと。もしあそこで大きな紛争が起こったときは日米安保発動すると、言ってはくれたけどね、ま、一旦起こったときにアメリカがどういうことをするかっていうのはにわかには信用もしきれない。しかし、またアメリカがですね、行動を起こしてくれなかったら、我々は実力で、あの国土を守ることはできない。そういうつまり負い目っていうのがあるのが日米関係でしょ?だったら、自前の軍隊持ったら良いじゃないか、って、それはちょっと遅すぎる。私はやっぱりそういうどうも日本が現実に直面しているね、150人の同胞が拉致されてほとんど殺されただろ。しかも日本の固有の領土を、正式に返還された領土を「俺達のもんだ」と、突然後から言い出した中国が軍事力をかさにきて、同じことをベトナムでもやり、フィリピンでもやってるんだよ。同じことをまた日本でやろうとしている。そんときにね、私はやっぱり日米安保っていうのが有効に発動することを望むし、ま、あの・・・

F:石原さん、ちょっと待ってください。僕なんかでもわかるのは、そういうアメリカのね、アメリカに、ずーーっと日米安保以降、戦争以降弱気になってきたというイメージは僕でもしっかと持ってる。しかし中国に対して、実感がない僕なんかは、さぁ中国経済がここまで盛り上がってきたっていうときに、まさにアメリカに、石原さんが言って来たように、NOと言える日本人という部分も多少なりとも見せつつ、今度は中国見据えて、中国とうまーく折り合うっていうことの可能性は、ゼロなんですか?中国っていうのは全く・・・

I:中国って言うのは、中国との折り合いはあるでしょうよ。しかしね、日本がどうして日本人が中国の経済を過大評価するんですか。経済って言うのはね、上流、中流、下流って流れがあるの。上流っていうのは、新しい技術を開発し、新しい製品を装丁してね、デザインしてね、そして試作品を作って、新製品を誕生させる。その能力が中国にはない。ほとんどない。中流っていうのはね、一旦できたものを大量生産する。これはね、中国のチープレイバーがあればできますよ。非常に非人間的な、組合一切許さない、も実態言ったら、NHKもこの間報道したけれども、そういうものでできた製品が氾濫しているだけでね、もうひとつ最後の下流のね、自分の製品を正当に、要するに流通に乗せて世界に宣伝する、その能力も中国はない。あるのはですね、非常に非人道的、非人間的な、組合を許さない、そういう背景で共産党の独裁の中でですね、そりゃしかし、同じ中国人にしてみても、昨日まで食えずにいた連中たちが、ちょっとでも所得があればありがたいから、彼らは今の政権を支持する、今の体制を是認している。しかし、あれだけ貧富の差がね、できてきてね、しかも非常にいびつな経済が進んでいったら、あの国の経済って言うのはそんなに続かない。

F:確かにね、まぁ、一握りの都会と、中国の広大な田舎の経済格差っていうのはそうだろうと思います。だけど現実に日本経済、まぁ鉄であろうが甘栗むいちゃいましたの商品だろうが、ね、それからもう、コンビニであろうがなんだろうが、ユニクロだろうが、今は中国のお金で日本って、景気がどんどん盛り上がってるわけじゃないですか。

I:商売ってそういうもんじゃないですか。

F:いや、だから・・・

I:日本がなかったら中国もたないじゃないですか。どの国が優秀な鉄鋼を中国にいれるんですか。日本が物を売ってやっているから中国の経済がもってるんじゃないですか。何も、中国のお金で日本だけ・・・

F:買ってもらってるから日本の経済も大分あがってきてるんじゃないですか。

I:いや、そりゃそうかもしれないけど、日本の製品が輸出されて、中国の市場で出回ってるから、中国の経済って言うのは要するに持続されているんじゃないですか。

F:だから、国内の内需だけじゃとてももたない・・・

I:経済って、いったりきたりの問題ですよ。それは国際経済って言うのはそういうもんじゃないですか。

F:いや、だけど、これからの中国っていったときに、僕は間違っているんですかね?中国ある程度気を遣いながらうまく外交で手を結ぼうと思わなかったら、いつまでたってもアメリカにNOって言えないんじゃないですか?石原さん!

I:気を遣ってるじゃない。気を遣いすぎるほど気を遣っているじゃないですか。何を言われてもはいはいはいって言ってるじゃないですか。

F:いや、小泉さんは靖国問題だって気を遣っていないと僕は思うんだけど。

I:気を遣う必要必要ないですよ。あんなのは日本の文化の問題だよ。

F:あ、それ言っちゃうとちょっと・・・

I:それ言っちゃうとじゃないんだよ、そうなんだよ。

F:ちゃう、それ言っちゃうとじゃなくて

I:お前さん、また変なこと言うんだね。もうちょっとマシな番組になったかと思ったけど。

F:そんな、まだ半年しか経ってないのに完璧になれるわけないじゃないですか、俺が。ちょっとコマーシャル入ります。ちょっと待ってください。


字数オーバーのため、パート2に続く・・・・・