愛すべきおっさん
私の仕事は調理関係である。
この仕事場に、とんでもなく「どんくさいおっさん(調理師)」がいる。
後数年で還暦を迎えようという、結構年配なおっさん。独身。
数をきちんと数えられない。
字をあんまり知らない。
1のことを10言わないと理解できない。
カタカナ語を言われると理解できない。
だから忙しくなってくると、きつく当たってしまうことがある。
自分の父親ほどの年上の男の人に、
タメ口きいたり、叱ったり、
でも、そのおっさんは嫌な顔をしない。
いつもいつも、私のためにお茶を入れてくれたり、
自分で釣ってき た魚を料理して食べさせてくれたり、
何か物をくれたり。
どんな仕事も、どんくさいなりにとても一生懸命にしている。
うそをつかない、時間に遅れない、
とても正直で善良。
私にとっては仕事仲間の中で一番信頼できる人。
今までの人生の中で、あんなに純粋でかわいらしい
愛すべきおっさんに出会ったこと、ないなぁ。
ずっと元気でいてほしいなぁ。