やくざ
「おいボケ!! どこ歩いんてんじゃ! 肩に当たったぞ! ああ、いて~~!!」
少年
「いちいち、大の大人がうるせ~よ!」
やくざ
「なんじゃこら!! お前、いい度胸してんな!」
少年
「ふん、頭の悪い人」
やくざ
「おいこら! おれをなめてんのか~!? 調子乗っていると、うちの組の若い衆が、おまえにヤキいれにいくぞ!」
少年
「ふん、あんたらやくざなんて、いまどき怖くありませんよ。
大体、いまの日本て少子高齢化でしょ。
やくざに入る若者なんて、だんだんと少なくなってきますよ。
それに、やくざの組員がみんな、高齢者になったら、それだけで戦えないじゃないですか?
80歳の組員がライフル銃を持ったって、ぎっくり腰すりゃ、戦えないでしょ。
それより、ぼくたみたいな若い人のほうが怖いですよ。
なぜって、
秋葉原の通り魔とか、(茨城)荒川沖の通り魔とか、みんな「刑務所に入りたい」「死にたい」から、そんな「理由なき理由」で通り魔するじゃないですか?
そっちのほうが、怖いですよ」
やくざ
「・・・・・、反論できない」