バイデン対トランプの最初の討論会、6/27(木)が迫っています。そのせいで、互いに相手を認知症を呼ばわりしあう事態にまでなった。

 

あのレーガン大統領が8年間の任期を終えた時は78歳。それで史上最年長の大統領と言われた。レーガンは就任当初から政府長官の職務は若い者に任せて年長の彼の役目は彼らからの報告を受けることと宣言した。それで『ハンズオフ大統領』と呼ばれた。

 

しかし退任後わずか2年で認知症の傾向が現れ、その後彼は公から全く姿を消してしまった。巷の噂では、後期にすでに忘れっぽくなっていた、というのあった。

2004年に93歳で亡くなったが、それまでかなり前から寝たきり状態だったと言われている。当時は認知症はアルツハイマーと同一視されていたが、今日は分類がもっと進んでいる。

 

バイデン大統領はその78歳で大統領に就任。今81歳だがつい最近も道路上のサイクリング姿がTVで流れていた。もうこれは凄いとしか言いようがない。

 

私は若いころナーシングホームで働いていた事があるので知っているが、その当時白人男性で80歳以上ということ自体が非常に稀な存在でした。70歳以上はほぼ全員が車椅子で移動です。これは歩行中の転倒を避ける目的だった。

これは公然の秘密ですが、ナーシングホーム住人の3分の2は女性でした。女性は丈夫で長生き、と当時から確信した。

バイデン大統領は健康という点からは疑いもなく非常にラッキーな方ですが、3年半ほど前に比べるとやはり見た目の老化現象が非常に目立ってきている。しかし、彼のスピーチは非常にクォリティがよく、トランプのとは格段の差がある。

 

一方のトランプ前大統領、78歳、も老化現象が著しい。

2016年前の当時のスピーチと比べると、もう別人だという人が多い。私も同感します。いつのまにか劣化が加速。

 

年を取ると、言葉を度忘れしてしまうことがある。私のカレッジにいた薬学の名物先生が突然度忘れしてしまって壇上で立ち往生すると、年のせいで、と言った。学生が、薬の名を一つ一つ挙げて助けを出した。

その後この先生、すぐリタイヤした。

 

トランプの度忘れは大統領就任後しばらくして始まった。しかし彼は決してこれを認めない。そのままアタマに浮かんだ造語を当てはめるのです。だから聞いている方は意味不明。

私の家族のオリジンはドイツ人、と言うところを、私の家族のオレンジは、と言ったので、皆目をパチクリ。この時このオレンジを数回リピートして強調した。おまけに、父がドイツ人なのでドイツには近親感を感じる、と言った。これは明らかに間違いで、トランプの祖父母がドイツ人だった。父はNYの有名なアパート建築業者だったが、晩年は認知症になっていた。

 

こういう言い間違いや失言を英語で、gaffe (=ガフ)と言います。誰でも一回や2回は経験しているでしょう。しかし頻繁に出てくる人には、脳神経の機能に問題があると見られている。

 

バイデン大統領もこのガフが比較的多い方です。これは彼の吃音障害のせいだとも言われている。トランプ前大統領のガフはもう通常に頻繁。つい最近も、ジミー・カーター(元大統領)は史上ド最低の大統領と言うつもりで出てきたのは、往年のテニスチャンピオン、ジミー・コナーズの名でした。それでコナーズは、サンキューツィート。

フロリダでは、彼の手下の地元出身下院議員、マット・ゲイツをヨイショしようとして出てきたのは、なぜかマット・ジョンソン? この名のヨイショをリピート。皆シーンとしていた。

 

もちろん、トランプは、あ、間違った、なんて死んでもいうような人ではない。こういう間違いはすべてテレプロンプターが機能しなかったせいになっている。これは彼の性格障害、悪性自己陶酔症、のせいだと言われている。自己の汚点は絶対に認めない。。悪性の医学的意味はこの先症状は悪化するのみということです。