昨日5/16、マイケル・コーエン証言の3日目。主任弁護人がついに大攻勢に打って出た。これまでのは線香花火で効果なし、と見られていただけに、これは爆弾花火💣のお見舞いと見られている。 

 

 

 

 

コーエンはストーミーダニエルズへの口止め料について親分トランプに逐一報告していた、と証言していた。つまり、トランプの指令にもとずいていたわけです。

 

コーエンは10月26日、すべて(準備)完了、とトランプにケータイで報告、と証言。翌日10/27に、ダニエルズは銀行から金を引き出した。 

しかし、その時はトランプのボディーガード、キース・シラー、のケータイにかけ、そこでトランプと一言話をした、と証言した。

 

このシラー氏は2006年にマクドューガル、ダニエルズの両女性にトランプからのお誘いを橋渡ししたので、すっかり有名になっています。

 

だが、トランプ側のブランチ主任弁護士は、このシラー氏とコーエンの直前のテキストメッセージを読み上げ、コーエンがボディーガードにコンタクトしたのは、ある14歳のガキがコーエンに脅迫メッセージを送っていたことから、この警護役が、一度俺に電話しろ、とテキストを送ったわずか約2分後というタイミングであったことを暴露。

 

トランプに報告だなんて、

アンタ、ウソついたな!観念しろ!

と甲高い声で絶叫、と報道された。

 

この時、数人の陪審員の表情が変わったそうだ。

傍聴席には、陪審員アナリストもいて、陪審員の様子を逐一見張っているのです。

 

上の報道でメディアは大騒動。

CNNはこの直後ライブで、ウソがばれてトランプは無罪になる、という落胆した雰囲気にまで落ち込んだ。これは、時にひょうきんで軽薄だという批判があるアンダーソン・クーパーがキャスターだったせいかも知れない。

しかし、反対に強気だったのは、MSNBC。何のこれしき、といったところ。トランプも最近、このMSNBCを一層目の敵にしている。

 

トランプのこの裁判のスタンスは、マクドューガルとも、ダニエルズともセックスをしたことはない、につきる。

コーエンへの2017年の支払いは弁護士顧問料、の2点です。事実、この年、コーエンはトランプに依頼された仕事をしていた。

 

トランプの弁護士達は親分トランプの線に沿っての反対尋問をせざるを得ないので、どこかで辻褄が合わないのも当たり前。

コーエン元弁護士はトランプヘイターでウソつき、どうしてもトランプを有罪にして監獄へ送りだがっている、という設定で反対尋問を進めている。

 

マイケル・コーエンは2017年にロシア疑惑で下院に召喚された。コーエンはトランプオーガニゼーションの副社長の一人で、トランプが熱心に進めていたモスクワのトランプタワー建設計画担当だった。コーエンはこの計画は2016年の1月で挫折した、と証言した。

もちろん、これは親分トランプをロシア疑惑から遠ざける一心だったのだそうだが、すぐにウソがばれた。リークです。

実はコーエンは少なくとも6月まで、プーチン側と接触を続けていた。当然、モラー特別検察官の捜査網に引っかかった。しかも、2018年に、ダニエルズへの口止め料が連邦選挙委員会に告発され、これもモラーに直通。その結果、2018年4月にオフィスがFBIによって家宅捜索された。この時コーエンは陰にモラーがいたことを知ったそうです。

 

今回、マイケル・コーエンは、2018年当時にトランプと彼の大物側近達は、大統領が後ろについているんだ、司法省はトランプのもの、モラー検察側に弱みをみせるな!とコーエンにプレッシャーをかけたと証言です。

 

マイケル・コーエンは、トランプへの忠誠心から、下院でウソをついた上、口止め料も、メラニア夫人の事を考慮し彼の一存で払った、親分トランプは知らないことだ、

トランプの為なら、ピストルで撃たれても本望、とマフィア口調で公言したので、メディアは大騒ぎをした。

 

だが、数か月後にモラー検察官側に見事に寝返った。

良心にかられたのが原因と主張。

モラー特別検事側からは、コーエンはウソをついていない、というありがたい評価を頂いた。

 

だが、立場逆転で、トランプの仇敵になった。

 

コーエンは、下院での偽証と選挙法違反、脱税等で起訴、司法取引して禁固3年と高額な懲罰金を科せられた。