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晴人（はると）くんには
どうしても行きたい学校がありました
自分で中学受験を決めて塾に通いだしたのに
５年生の途中から塾に行かなくなりました
彼には彼なりの理由があったのです
でもだからと言って、志望校も変更せず
中学受験そのものもやめるつもりはない
そんな晴人くんを
お母さんは、何度も塾に行くように説得し
その間は、各教科の家庭教師の先生に
来てもらっていました
いろいろな人たちの助言もあり
６年生になるときに、やっぱりもう一度
塾に戻って、また志望校目指して
頑張り始めることになりました
塾で同じクラスのお友達は
皆、４年や５年の初めから
ずっと通塾している子ばかり
大事な５年生の数カ月に
大きな遅れを取った晴人くん
「どうしても頑張る
」っていうから
お母さんも全力でサポートします
なのに塾から帰ると
やることはたくさんあるはずなのに
そんなことは後回しにして
大好きな本を読んだり
(年間100冊読みます)
今日の新聞をゆっくり読んだり
そんなことをして夜更かしするので
また次の朝が起きられません
いや、読書も新聞読むのも
全然、悪いことじゃないんだよ
むしろいいことなんだけど
今、それが先、じゃないでしょう
あなたの、今、目の前の夢を、目的を
まず見よう
そんな、物静かに見える晴人くんですが
お母さんには暴言を吐いたり
ものを投げたりするそうです
なんで？
お母さんは一度も
「受験しなさい」なんて言ってないし
晴人くんが塾に行こうとしないときも
「(受験を)やめてもいいんだよ」
と言い続けてたよね
自分の気持ちと行動が裏腹になる葛藤と
皆６年生は闘っています
そうしてだんだん
『受験生』になっていく
そんな子供たちやママたちの
サポートをずっとしてきたし
これからも大切にしていきたい
と気を引き締める私です
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