中学理科教師のつぶやき

中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。


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いい天気が続いていますね。

どちらの学級も
そろそろ班替えの時期でしょうか?

遠足とか運動会とかの
春の大きな行事を終えて
中総体の地区大会に向かって
最後の追い込みに入るころ

学級にいくと部活でもないから
なんとなくやることがないような
ぽっかりした時間帯です。

気の利いた学校では
生徒会専門委員会や学年執行部の
生活向上、学力向上の取り組みなんかが
仕組まれたりしますけど

それでも、活動の谷間は
学級の班替えをするには
ちょうどいい
時間帯なのでしょうね。

私が学級担任をしていた頃は
この時期は、2回目か3回目の班替えに
取り組むくらいかと思います。

ここ数年、学級担任さんに
「班替えしないの?」とか
「学級レクしないの?」とか
声をかけますけど
「まだ早いですね……。」とか
「忙しいので……。」とか
「うちだけじゃ……。」とか
つれない返事しか返ってきませんの。

そんでもって
いつの間にか班替えしたと思ったら
くじ引きで決めたとか
お見合い方式で決めたとか
指導の目的も見通しもない班替えをして
授業に行ったり、掃除の指導に行ったりして
班長は?って確認すると
なんでこの生徒が班長なの?って生徒が
班長やってる(やらされてる)し

悲しいことよ。

また、じいちゃん先生が
訳わかんないこと言ってるなあぐらいにしか
思っていないんだろうな。

班って何のためにあるんでしょうね。
班ってどのように取り組ませるのが効果的なんでしょうね。
班替えってどうやったらいいんでしょうね。

今回は、その辺の話。

そもそも、班っていつからあるんでしょうか?

戦争の映画や漫画を見てみると
班長という言葉が出てきますから
第2次世界大戦の前からきっとあったのだと思います。

その頃の班は
上意下達の命令を実行する単位として利用されていて
班長は、その命令の伝達実行責任者の役割。

その後、敗戦によって軍隊が解散され
民主的な教育が進められることになると
一時期、班は学級から姿を消します。

担任が、すべての生徒を個別にまとめる役割を持ちます。

しかし

組織的に学級を動かすとなると
小グループである班は大変便利。

当番、係活動を行わせるのに
機動力を発揮しますからね。

民主的な教育を進める上で
軍隊式の班は、教育現場にそぐわないのですが
民主的な組織として機能する班なら
これはいいだろう。
いや、返って効果的にいろんな取り組みを進める
組織単位となるだろう。

というわけで、戦後の学校教育現場に
班は復活していきます。

最初は、軍隊式の上意下達班にならないように
生徒に決めさせて、男女別になったり
人数の配分もアンバランスな班で構成されたり
紆余曲折があったようですが
基本的に、男女混合の均等人数の班が
民主的な教育や取り組みを進める上でも
効果的であろうと言うことで
現在、よく見られる学級の中の班の形に落ち着いているようです。

しかし

いつの間にか
軍隊式の上意下達の組織に
逆戻りして
なんだか、いつの間にかそれが当たり前のように
なっちゃってますよね。

どうでしょう?

自分の学級の班の役割を見てみると
係分担、当番分担
点検作業、集配作業だけにしか
使われていないんじゃないでしょうか?

作業などの活動のほかに
話し合って意見をまとめ
外に向かって主張する機能を
班は持っていますかね?

給食などを食べながら
各班は、何か話し合いをしたり
意見を交流したり
仲良くなるようなおしゃべりをしていますかね?

班長は、その活動の先頭に立っていますか?

班長が
班の人の意見をまとめたり
弱っている人、困っている人の相談にのったり
班員の不平不満や文句を代表して訴えたりする場面や機会は
ありますかね?

点検作業もいいけど
忘れ物点検とか授業態度点検とか
そういった取り組みの時に
班として良い結果を残すための方策を提案したり
班独自の取り組みの先頭に
班長が立ったりしていますかね?


いたずらに点検させたり取り締まったり

責任を負わされたりしてませんか?

班長はじゃんけんで決めてとか
班長の力量のない生徒が
押しつけられて班長をやっていたり
または、自ら勘違いして立候補して
そのままやらされていたり

そういうことになると
学級の中の
自分勝手なことを平気で言ったりすことができる生徒や
人の気持ちを平気で傷つけることのできる生徒や
乱暴者で切れやすい生徒がのさばって
リーダーやまっとうなことを言う生徒が物言わぬ
前向きな空気のない
くらーい学級になりやすくなりますね。

学級担任のキャラが強烈で
力と明るさとカリスマ性で乗り切れる場合もありますが
それほどのパワーを持った教師は
なかなかいませんからね。

それに、その先生がいなくなると
学級の平和はとたんに崩壊します。

そんなにキャラが濃くない担任さんでも
優しくて弱々しそうに見える担任さんでも
班の組織の仕方と班長の指導、問題を抱える生徒の指導
ここだけ押さえれば
あとは、生徒自身が自分たちの組織を使って
生徒同士のトラブルに強く
勉強やいろんな活動に前向きに取り組んで
全校の中でリーダシップをとれる
いじめのない学級を作ってくれますな。

民主的で自治的な学級は
トラブルにこそ強いのです。

中の問題も解決できますし
外からの問題にも対応できます。
レベルが上がると、全校をしきれる学級になりますし
最上級クラスは、学校の外に出て
社会的な問題にも関わることができます。

ま 最上級までいかなくても
自分の学級の問題くらいは
自分たちで収めるくらいの
そんな中学生になってほしいもんですよ。

さて

それじゃあどんな風にして
そのような班を作ったらええのか。

班、班長の考え方と
具体的な手順について
次の記事から紹介します。

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以前にコメントで、生徒指導に関して相談をいただいた

真由美さんから相談をいただきました。


相談の内容に

生徒の個人情報がありましたので

修正して記事として回答します。


**************ここから相談コメント**************


くすまる先生、こんにちは。前にも相談させてもらった真由美です。いつもアドバイスをありがとうございます。


いま、「自治」を目標にクラスを見ているのですが、不安なことがいっぱい出てきました。すみませんが、また相談させてください;


昨日、体育で新任の先生が一人で授業をしたところ、例の女子生徒が新任の先生に反抗して、それにつられてお調子者の男子生徒が行進の練習をふざけてお説教されたらしいのです。そして、最後までイマイチ雰囲気がしまらなかったらしいです。


そして、いろんな授業でも、この2人の生徒が中心となって授業の邪魔をしているらしいのです。
ある先生からは、このクラスは疲れてきてるように見えると言われました。
調子に乗る子どもが好き勝手して、ちゃんと頑張ろうと思ってる子どもが何とかしたいけど、できなくてストレスをためていると。


でも逆に、じゃまする子は授業がわからないストレスもあるし、人との付き合い方もどこかいびつで、不安をかかえているように見えます。
たとえば無理やり抱きついたり、こずいたり、だだをこねたり。。


ここで、教師がバシっと叱ったら、その時は直るかもしれませんが、それでは長い目でみて子どもの成長につながらない気もします。


しかし授業妨害の問題は解決したいので、学級代表と体育委員の4人に相談しました。
4人とも、ふざける生徒に声かけをすると言ってくれました。
なのであと数日、様子を見てみようと思うのですが、ふざける生徒がかかえている問題は、すぐ簡単に解決できる問題でもないとも思うのです。


上手くまとめられず駄文になってしまいすみません。もっと担任が注意すべきだと言われたりして、「自治」で問題を解決できるのか、まわりの教員の目も気になり、毎日、葛藤と不安とのたたかいです。


まじめな生徒と、問題をかかえた生徒が平和的に共存して、同じ目標にむかって進むことはできるのでしょうか?


**************ここまで相談コメント**************


>真由美さん
相談コメントありがとうございます。


今現在、先生が抱えている不安と

不安の原因である問題点を整理します。


反抗する女子生徒とお調子者の男子生徒の2名が

授業を妨害したり、友達とトラブルを起こす。


まわりの生徒は、ちゃんとしたいけど

どうしようもなくてストレスをためている。


ばしっと叱りたいが

子どもの成長=自治を邪魔してしまうように感じる。


こういったところでしょうか?



他にも


まじめな生徒と問題を抱えた生徒の共存とか
生徒の抱える問題の解決とか
まわりの先生からのプレッシャーとか


いろいろありますが

ひとつひとつよくよく考えて

どのように指導に結びつけていくか

整理するとよろしいかと思います。


こういうのは、正解とかはなくて

それぞれの教師の教育哲学みたいなものが

混在しながら一致したり反発したり、平行したりしながら

学校の指導が成り立っているんです。


さて


まず、反抗したり授業を妨害する生徒の指導については

担任や教科担当の教師がばしっと指導して良いんですよ。


以前にもお話ししましたが

ばしっとができなければ、やわっと指導しても良いです。


生徒にはいやがられますがねちっと指導するのもありですし

タイミングによってはからっと指導することもあります。


生徒の秩序を乱す行動は

その場で沈静化を図り

かなわなければ最悪排除することもあります。


いずれにせよ


だめなものはだめとして

その場の責任者・管理者である教師が

責任をもって治めなくてはなりません。


その方法は

教師のタイプや得意不得意

その場の雰囲気や緊急性によって決まりますが

大切なのはその場その場で治めることです。


処分も指導も曖昧で

先生怒ってたけど何だったんだろう

ってのはいけません。


また、同じ事のくり返しになります。

まわりの生徒の教師不信にもつながります。


ところで


生徒の自治によって

そのような問題行動の沈静化に

生徒自身に取り組ませるのは


かなり高度。


指導、生徒の成長の

最終段階にあるのだと思っています。


真由美さんは

そのような問題行動を

生徒集団の力によって解決させることが

「自治」への第一歩のように考えているかもしれませんが

問題行動の解決というのは

生徒集団とここの生徒が

かなり高まっていないと、難しいのです。


自治活動の要素を考えてみると


・集団が目的、目標を明確にしている。

・集団が目的、目標の達成のための組織を持っている。

・集団が目的、目標、行動、評価を決定することができる。


さらにリーダーは


・集団の問題点を明確にできる。

・集団の構成員一人ひとりの立場や利害を考えられる。

・目的、目標の達成のために行動することができる。

・集団の取り組みを適切に評価できる。


こんな感じかな?


このくらいできていれば

学級でトラブルが起きても

担任が腕くんでにやにや見ているだけで

問題を適切に解決できるようになります。


生徒に自治活動を指導するのは


生徒自身が自治的に学校生活を送ることで

自己有用感と自尊心を持てて

学校生活が本当の意味で楽しくなるからです。


話し合いで、お互いの考え方が理解できて

自分の考えも理解してもらって

安心して生活できる「本当の仲間」ができて

個人ではできないこと(合唱とか)が達成できて

俺たちってすげーなと思えるからです。


まあ


一朝一夕に自治が成立する

なんて思わないことです。


そして


やりやすいところから取り組ませて

リーダーに達成感を味わわせてあげることです。


そういう意味では

反抗する生徒に対しては

当面、これまでの指導を続けながら

協力を表明してくれたリーダー生徒の

取り組みを評価していく。


お調子者の生徒に関しても同じですね。


注意したいのは

反抗生徒、お調子者生徒の不始末を

リーダー生徒の取り組みのせいにしたり

リーダー生徒が責任を背負い込まないようにすることです。


リーダー生徒や学級全体が疲れてきているというのは

あんまり良くないです。


取り組みの成果が出ないので

取り組みの見通しがつかないので

無力感に覆われているんじゃないでしょうか。


教師の指導でも簡単に改善しないことを

生徒が取り組みで改善できるものではないのです。


たまに、そういうこともありますが

それは、たまたまそこにすごい生徒がいたということです。

それが標準ではありませんからね。


自治活動ができる学級には

優れたリーダーの存在が不可欠です。


前文であげた4つの要素の他にも

簡単にへこたれないタフな精神力も必要です。


リーダーが、そこまで育つには

先生と生徒の間の信頼関係がないとね。


教師が自分自身のプレッシャーに負けて

生徒との信頼関係を損なうようなことを

やらないように気をつけなくちゃね。


反抗生徒とお調子者生徒の問題に関しては

学級代表の生徒と、体育委員の生徒が

声がけすることを表明してくれたんですよね。


それで、件の生徒の行動がどのように変わるか

この後のリーダー生徒との情報交換と

評価を大切にしてあげてください。


彼らの役割は、「声をかける」ところまで。


それで効果があれば、評価してあげる。

効果が無ければ、先生がびしっとやわっとねちっとからっと出て

沈静化を図る。


もしくは、もっと声をかける生徒の人数を増やす。とか。



そうね。


私なら、声かけ部隊を編成して

効果が出るまで人数を増やしていくかな。


昼休みとか、朝の短学活前に

声かけ部隊の打ち合わせ会議を大っぴらにもったりして。


わいわい楽しくやった方がいいやね。


影で相談すると、何か陰湿な感じになるから

もう、対象生徒にもわかるようにやっちゃうかな。


対象になる生徒は

たまったもんじゃないでしょうけど

変なことやめればOKでしょうし。ね。


逆ギレするかな?

注意するにしても、懲らしめるとか罰を与えるとか

そういう感じは重くなるからやめようと提案しますな。


あんまり深刻にやらないことです。


ときに


問題を抱えている生徒に関しては

おそらくは抱えている問題を

どうしようもなくて困っているのは

生徒本人なのでしょうから


どこまでも寄り添っての指導で

問題行動の沈静化、正常化を

図っていきたいものです。


抱えている問題を

教師が解決できれば良いんですけど


お金の話とか

親子関係の話とか

発達障害の話とか


生徒にも教師にも

どうにもならない問題がありますからね。


その問題の苦しみに共感し寄り添いながら

それでもまともに生きていく

立派な大人になるように

教え励まして行く。


ここは、今も昔も変わらないところでしょうね。


そういう意味でも

教師自身の研究と修養は

常に行い続けないといかんな。←あ、これ自分に言っています。





ともかく、真由美さん自身が不安を感じるのならば

まず、自分が何をやりたいのかよくよく考える。


学級の問題点と解決の方法

自治活動とは何か、何ができれば自治活動なのか

そのために必要な手立てや、段階なんかを

ともかく書き出すとかして整理していくとよろしいかと思います。


それから


同じ職場の先輩の先生に相談して

自分の考えがあっているかどうか聞いてもらって

先輩先生ならどう考えて、どう指導するのか

話を聞かせてもらうと勉強になると思います。


とりあえず、このような回答になりましたが

納得いかないところや疑問に思うところは

どうぞ遠慮無く聞いてください。


込み入った話は

コメントよりメッセージのほうが適切かも知れません。


ただし


私自身がどこの馬の骨かわからないということもお忘れ無く(^-^;)




ちょっと古いかも知れませんが

自治活動、話し合い活動、リーダー指導を勉強するために

私が若い頃、熟読した本を紹介しときます。


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ようやく気候が安定してきましたね。

 

風も無し。

雨も無し。

ほのぼの照日。

 

私の住んでいる田舎の風景は

この季節が一番きれいだな。

 

秋の夕暮れ時もいいけど

田植え前の鏡のような水田に映る風景は

もう、なんとも言えません。

 

鏡田

 

ええでしょ。

 

何か落ち着くというか

安心するというか

 

故郷って感じです。

 

森の中の100%の自然より

田や畑、道路や家、小屋のある里山の風景は

人間と自然の融合美。

 

更に夕暮れ時には

夕焼田

こんな感じになっちゃって

 

もうすでに

泣きたくなっちゃってます。

 

うちに帰ろうって

 

ね。

 

お勉強も良いけど

スポーツも良いけど

 

こんな風景を愛する人間を育てたいものだよ。

 

 

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