さて、いよいよ本題というところで…

 

地方別地誌第1回は九州地方です。

今後もご留意いただきたいこととして、ブログの内容量?文章が長いと思います。

私は学生時代や社会人のお休みを利用して47都道府県を網羅しました。どの都道府県にもそれなりに思い入れがあります。

 

軸は中学受験の社会科ではありますが、私の旅した写真なども掲載しながら文章を書いていくのでどうしても情報量が多くなってしまうことだけ前置きとしてご了承ください。

 

書き出してみると上記のような形になりました。

九州の軸になるのは農業と工業のように思います。(今年は鉄道も…)

 

○農業

九州地方は火山が多く火山灰地。

火山灰が土壌に含まれていることで、水がそのまま浸透していき土が水分を保てません。さらに言えば水分だけではなく栄養素も一緒に流れ落ちていく感じです。つまり、土には水分も栄養分も少ないと

なので、そういった厳しい土壌でも育つ作物を作る必要性がある。

熊本であれば八代平野い草であり、鹿児島であればさつまいもとなると。さつまいもの語源は鹿児島県の旧国名の薩摩に由来しています。

 

あとは温暖な気候のため、冬にビニールハウスで夏野菜を栽培する促成栽培が行われます。同じく促成栽培がでてくるのは、同じような条件である高知県の高知平野です。

 

○工業

日本でも珍しい工業地帯?地域?

工業地帯…戦前から工業が発展した工業出荷額が高い

工業地域…戦後から工業が発達した工業出荷額が低い

 

北九州の場合は…戦前から工業が発達した工業出荷額が低い

 

という矛盾により、地帯でも地域でもという状況です。

1901年に産声をあげた八幡製鉄所は、1895年に締結された下関条約の賠償金から作られたものです。筑豊炭田や戦中は満州の撫順炭鉱からの石炭を原料に鉄鋼が栄えました。一方で、戦後…筑豊炭田が閉山・満州は当然撤退という中で北九州工業地帯・地域は衰退していきました。

 

○交通

鉄道は中学受験でも非常によく出題されますよね。

今年は、西九州新幹線の開業ということで話題になりました。来年の2月受験の皆さんは西九州新幹線の長崎武雄温泉間の開業。そして、北陸新幹線の敦賀までの延伸は時事的な出題を意識しておくといいですね。

 

入試には出ないと思いますが、令和2年の7月の豪雨で被災し復旧が全く決まっていなかったJR肥薩線が再開の方向で動くことが決まったのも今年の個人的なトピックです。

何度も乗車し、川沿いを走る美しい車窓に癒されました。復旧し訪れるのが本当に楽しみです。

 

 

●コラム(歴史・旅情)

さて、第1回の九州について語りましたが…ここからは完全に趣味です。興味がある方のみ続けてお読みいただけたら嬉しいです。今回は九州ということで今まで旅行で訪れた際に撮影した写真をもとに小話をというコーナーです。

 

まずは、こちら。

福岡市の生きの松原元寇防塁ですね。1274年の文永の役のあとに幕府の命令で築かれました。

海沿いというロケーションもあり非常に綺麗です。また、比較的鉄道の便利な福岡では、鉄道でアクセスして訪れやすい史跡でもあります。

JR下山門駅から、徒歩10分程度だったと思います!

 

続いては…

熊本市の田原坂西南戦争資料館ですね。写真は、弾痕の家です。

1877年に勃発した西南戦争の激戦地である田原坂の古戦場に現在は資料館があります。

 

恥ずかしながら、最近初めて訪れることができ色々見学させていただきました。こちらは車じゃないとアクセスが厳しいと思います…。

 

当たり前のコメントかもしれないですが、こういった資料館を見に行くとどんな形でも戦争は本当になくなってほしい。と強く思います。

 

本来の社会科教育ってたくさん覚えて点数をとるためのものではなく…みんなで蓄えた知識をどうやって戦争をしないように…とか。歴史から学ぶのか…とか。そういう部分なのかなと勝手に思ってたりします。

 

社会に興味をもつために、直接史跡を訪れることは非常に有意義だと思います。もちろん、近くからでいいです!関東にも意外と史跡が多いので、それはまた関東地方のところでご紹介しますね。