中学受験は基本的にかなり保護者側のパワーと支えがなければ成立しづらいものと思いますが、時々思うのは、それほど必死でやっているという感じではないのに順調に伸びるケースと、本当に頭が下がる位親子で努力されているのに伸び悩むケースがある…ということです。
ここで、本人の能力云々…という議論が出てくることが多いのですが、確かに、それも完全否定はできないかも知れませんが、必ずしもそういうところだけの問題でもないように思います。
結局、本人が自分の意思でやろう…と思ってやれているかどうか…というところが大きな分かれ目になっているように思います。特に上位校へ向かう道のりにおいては、ある程度の努力が強いられる部分はあるのですが、本人が、志望校への思いがあるからなのか、単純に教科内容に関する興味が強いからなのか、それともある種成績が上がることについてゲーム性を感じてやれているからなのか、とにかく何らか自分でやってやるぞ…という気持ちを持てているから結果も伴うのだろうと思います。
逆に申せば、保護者の方の側からで申せば、うまく本人の気持ちを持ち上げる工夫が必要…ということになるのでしょう。
この仕事をしていると色々なことが先まで見えてしまうので、私は、我が子に関しては、何かを強制したりということはしませんでしたし、今もしていません。それでうまくいくも行かないも、最終的には本人次第だ…と半ば達観しています。