前回も、生徒さんが伸びることに関して少し触れました。今回も生徒さんを伸ばすことについて…。

 

思うのは、生徒さんを伸ばすためには、余り型にはめようとしすぎない方が良いのではないか…ということです。そして、とにかくその生徒さんのいい部分を見つけることに注力する。また、特に中学受験をする年齢というのはまだ幼いので、逆に申せば、いついきなり成長を始めるか分からない部分もあります。3ヶ月前とは全く違う次元に達していることも多いのです。

 

私は算数担当ですが、例えば、算数が少し苦手っぽい生徒にも、なぜ算数は出来ないのか?と責めるような雰囲気は作らないようにしています。これは、クラス帯など関係ありません。

 

生徒自身、自分の色々なすごさについて、全く気付いていない…ということも多いものです。テストが悪かった…と生徒が言ってきたら、なぜ悪かったかを振り返りなさい…というようなことも伝えますが、もう済んだこと、次もまた悪いかも…と思って臨んだら行けないよ、自分で壁を作らないで言って欲しい…ということを盛んに言うようにしています。

 

私は、大手塾でこの仕事に関わるようになった駆け出しの頃から、伸びる生徒を見抜く目には自信がありました。それからもう何十年もこの仕事をしているのですが、今から3年ほど前、ちょっと志望校は苦しいかな…と感じていた生徒との、小6秋涼しくなってきた頃の休み時間でのちょっとしたやりとりから、いや、この生徒は只者ではない…と気付き、見る目を変えたことがあります。そういう雰囲気作りにも努めまたが、受験校は全て合格してくれました!

 

とにかくいい部分が見えたら、そのことを本人に気付かせてあげましょう。いい方向に変化(要するに成長ですね)している部分も褒めてあげましょう。