今回は、あくまで私見と申しますか、私の個人的価値観を中心に申し上げますので、少し一般性が弱いとお断りしておきます。

 

私は、勉強はコントラストが重要…と思っています。やるときはやる、しないときは全くしない。それでいいと。まさに昔の進学校の生徒は、定期試験の直前のに命をかけていたわけですが、その流れを100%肯定しているということです。

 

最近の進学校の生徒も多くはそうなのではないか…とも思うのですが、常に努力を続ける…という人もいて、私には到底真似が出来ません。だから否定する…というのではないのですが、勉強だけじゃないのでは?と思ってしまうんですね。色んな事に興味を持ち、手を出すと、勉強ばかりにはかまっていられなくなります。要するに勉強に充てることの出来る時間が減る…ということです…となると、自ずと、効率を意識せざるを得ない…。そして、定期試験の前日にかけるエネルギーは極大にせざるを得ないわけです。

 

ときにはボーッとしたり、ある期間は遊びに没頭してひどい成績になり、これではいけない…と必死に戻そうとする…というような部分こそ面白いのではないかと。公立中から公立高校への進学を考えていると、そういうことは出来にくいでしょう。内申というある種の弱みを握られていますから。

 

私の認識不足は徹底していて、公立高校受験で大きな影響のある内申も、ある意味で社会に出てからの練習と思えば、それにも一定の意義は認められると言えなくもない(と言って、私個人は全く納得できないので肯定は出来ませんが…)と気付いたのも、数年前という状態です。社会に出ると、評価は基本的に主観的につけられることが多いからです。勿論、数字に基づく部分もありましょうが、最終的には、直属上司などとの相性が大きなウェイトを占めることになります。即ち、いかに上司など評価者とうまくやるか…これが、内申点を稼ぐ方向性とかなり似ているということに気付いたのです。色々客観的な数値だけで決まるように変わってきているという記事も見ますが、生徒およびその保護者の方たちから聞く限り、そんなことはありません。)

 

話を戻すのですが、コントラスト重視…ということは、やるときはかなり集中して必死でやらねばなりません。即ち、この、真剣に取り組んでいるときの能率はかなり高いものになります。私は、少なくとも大学に入るまでの勉強というのは、パフォーマンスさえある程度確保されていれば、これでいいのではないか、そのように思います。むしろ、それで浮いた時間やエネルギーを、色々興味のあることに充てて欲しい、色々な経験をして欲しい…と思います。