入試は総合点で決まる…という意味では、バランス型の方が良いという考え方もできます。しかし、多少でこぼこがあって尖っている部分も持っている…ということも強みにはなります。特に、世の中はどうしてもある種の専門性が必要になるので、そういう観点からすると、尖っているところを持っているということも決してマイナスではありません。

 

かつての共通一次試験や公立高校入試に関係する中学校での内申点というのはバランス型を奨励する方向性と思います。しかし、国立大学の2次試験は必ずしもそうではありませんし、中学入試、特に上位校に関しても、そうではありません。

 

テストを複数回受けても、ある程度科目の得意不得意が固定している場合、この苦手科目というのは、考え方によっては、改善の余地が大きい科目…ということも出来ます。また、複数回のテストにおいて、順位などが上下して一定の科目の得意不得意の傾向がないという場合は、あまり固定的に考えなくて言い…ということでもありましょう。

 

入試を受ける瞬間はある程度バランスを取りに行きたいですが、ある科目が得意である…ということも十分評価してあげるべきと思います。逆に、上でも申したように、不得意科目というのは、今後立て直すことによって大きく伸ばすことができる可能性もあるので、早めに塾の担当などに相談をされることをお勧めします。最終的には、子どもというのは、意外と人と人のつながりで頑張り始める…ということも多いものです。あの先生となら一緒に頑張れそう…とか、あの友達とは良い意味でのライバルになるから努力してみようと思う…とか、そういうこともよく起こります。特に男子の場合は、幼い分、成長する瞬間というのは大きな変化があります。