この仕事を三十数年やっていますが、しかも、比較的上位帯・熱心な方々を中心に携わらせていただいていますが、まだこれから中学受験をする我が子を抱えていて思うのは、どうしてよそ様のお子さま方はこんなに勉強をすることが継続できるのだろうか…ということです。

 

大人であれば、ある程度理性で動けると思うのですが、いっても、中学受験は本番が12歳程度でやってくる…ということは、特に男子の場合は、幼さとの戦いになるのではないか…ということなのです。

 

自分が中学受験をした頃は、それまでに何もやっていなかったわけではないにしても、いわゆる受験のための塾は小5(学校学年では小4の3月)から通ったものです。それも、今の大手塾のように拘束時間も長くなかった。(その代わり、家での勉強もある程度あったとは思うのですが…でも、余りよく覚えていないのです。)

 

私が属するところは、課題量や拘束時間も極端ではない…とはいえ、やはり上位校向けのコースではそれなりの負荷はかかっています。なので、私自身は、無駄な勉強をさせたくない…という思いが強いのです(そして、それを実現するために各種手法も生徒およびその保護者様にはお伝えしています)が、それでも、我が子と比較すると、まあきちんと勉強する子たち。

 

これを支えているのが、保護者からの強制なのか、それとも純粋に志望校に合格したいという気持ちからなのか、気付いたときには勉強するのが当たり前になっていたのか…。本当に謎の部分があります。

 

我が子を見ていると、恐らく、一番下位のクラスの生徒よりも家庭での勉強時間は少ないように思います…。(塾での拘束時間はもう少し長いのでしょうが。)とにかく、どこかの国の政治のように重要なこと・本質的なことは後に後に後に後に回して、結局しないままになってばかりなのです。

 

ただ、今の時代においても上手にサボる子…というのはいます。私は、本音ではそれでいいと思っています。ここで難しいのは、要領の本質が分かっていない周りの生徒が形だけ真似をすると、悲惨なことになる…というところです。

 

合格してから…実はゲームやっていました、夜遅くには本を読んでいました、~~は一切やっていませんでした…等ということが出てきます。そういうことを聞くと、少しホッとするとともに、逆に申せば、そういう要領・本質を本当に理解していくことというのは、子どもにとっては難しいのだろうな…と思うのです。(一応、色々説明はするのですが。)