集合授業形式の場合は、個別とは異なるので、担当に常に自分だけに向いてもらう…ということは不可能です。しかし、単にクラスや数値だけで煽られたりする、例えば、希望するクラスには入れるかどうかとか、各種受講基準が取れるかどうか…というところでビクビクしたり…というのもどうかと思います。ただ、現実問題として、ある程度の規模の塾は多かれ少なかれそのようになってしまっていることが多いように思います。

 

ここで、いかに、その生徒の優れているところを見抜き、うまく気持ちを引き出してくれるか…という観点で見たときに、最終的には、担当者との縁のようなものということになりましょうか。毎回のテストにおける弱点を調べていても、肝腎の、生徒のやる気を引き出すキモのような部分をちゃんと刺激できるかどうか…というところは、一つにはその担当の感性ということになりますし、あとは、相性というような部分もありましょう。

 

中学受験に限りませんが、特に中学受験はまだ精神的に大人になりきっていない間に第1志望校の入試本番がやってきてしまうので、精神的にうまく引っ張ってくれる存在…というのは非常に重要になります。でも、縁といったような偶然性に左右されるのならどうしようも無い…と思われるかも知れませんが、必ずしもそうではありません。

 

一つには、お子さまに、一番話しやすい先生は誰?ということを、クラス替え(は担当が変わることを伴うことも多いので)ごとに聞いてあげてください。あるいは、保護者の方も、保護者会や面談等はなるべくご参加いただき、各担当の雰囲気や資質のようなものを把握する機会…というように捉えていいただきたいのです。

 

他の人が良いと言っているからその担当がいい…とも限りません。あくまでお子さまにとっての大きなプラスの方向に引っ張ってくれる存在を見つけることが重要なのです。