保護者の方によく聞かれるのは、合格最低点付近で入学してもついていけないのではないか…ということです。私が主に扱っている学校は、昔から入試の成績を合否に拘わらずくれる学校なので、そういうご質問も出るのです。

 

結論から申せば、全くその心配はないのです。入ってしまえば、少なくとも能力的に不足があって、苦労する…ということはないでしょう。実際には実現できませんが、500点満点であれば、合格最低点(おおよそ300~330点辺りになります)から20点くらい足りない生徒が仮に入学したとしても、それほど問題では無いだろうと思います。その意味では、合格することを重要視したい…ということになりますね。

 

しかし、一方で、入学するためには手段を選ばない…というのもどうかという気がします。即ち、とにかく勉強のみ。他のことは一切させない。夜中までも勉強を強いる。本人の~したい…という気持ちを無視する(というか、勉強以外のそういう意志が出てこないように封じ込めている)…というような持ち込み方では、合格しても、その後が心配になります。

 

合格すると、実は、隠れてゲームをやっていました…とか、夜中に本を読んでいました…とかそういう話がボロボロ出てきます。あるいは、隠れて…ではなく、~~の活動は、並行してやらせている…ということをはっきりとおっしゃるご家庭もあります。

 

バランスは難しく、あまりにも受験勉強と競合する負荷がかかるものは、特に受験学年では避けたいところですが、でも、人間というのは、受験勉強だけのために生きているのでもないですから、上手に息抜きもして欲しいところがあります。

 

中々難しい問題ですね。