少し前に、卒塾生から大学合格の知らせをもらった…という件を記しましたが、実は、前職において、新6年になる頃に離れた生徒さんの合格も知ることが出来ました。偶然、この仕事の大先輩に当たる方が、今はある有名進学校において教鞭を執られていて、その方から、前職で関わったある生徒さん(はその先輩の学校に入学した)の近況を知ることが出来たのが何年か前でした。そしてこのたび、その生徒さんから、その先輩の方を通じて私宛メッセージがあり、感激しました。因みに、その生徒さんは東大に合格したとのことです。

 

同じく、前職で6年になる頃に離れた生徒さんから、何年か前に、灘高に合格した…ということを知らせてもらい感激したこともあります。

 

さて、今回の表題の件は、この場でも時々触れているものですが、重要なことなので、再度触れてみたいと思います。と申しますのは、最近、生徒さんの保護者様との面談で、私のこの主張を講演でお聞きになって非常に納得した…と仰っていただいたからです。

 

先にお断り申し上げておきますが、消しゴムできれいに消す能力も必要です。これは、テストにおいては必須だからです。なので、消しゴムが全く不要とか、消しゴムで消すことが上手でなくてもいい…と申しているのではありません。しかし、家庭における学習では、消しゴムを多用する必要はない…ということなのです。

 

大きいポイントは2つです。

 

①過程を消してしまうと、後で振り返ることが困難になる

普段の学習においては、間違ったところをしっかり分析することが必要ですが、過程を消してしまうと、そういう振り返りが出来なくなります。また、間違っていると思って消したら、実はそれは間違っていなくて正しかった…等ということも有り得ますよね。

 

よく、間違っていてもそれを消して正しい内容に書き直し、赤で○をつけたがる生徒がいますが、その心理は分からないではないのですが、でも、それをやっていると、自分の弱点を克服することがしにくくなります。

 

②消しゴムで消す時間は本人の自覚以上に無駄が大きい

きれいに消そうとして頑張っている時間というのは、実はかなり長いものです。2,3秒などでは終わらない。特に、ノートなどでも、数行を消すとなると、やはりある程度の時間がかかります。そして、ひどいときには、消し終わる頃、破れてしまったりもします。なので、私は、2,3文字の修正なら消しゴムを使って良いけれど、1行以上の修正の場合は、バッテンをつけてその下に新たに書けばいい…と言っています。

 

色々な考え方があるとは思いますが、家庭学習においては、それほど真面目に消しゴムできれいに消す必要はないのです。