似た内容は、恐らく今までの投稿の中にもあると思うのですが、自分でも全く整理などしていないので、いつ記したのかなど全く分かりません、そして、このBLOGの性質上、読まれる方は徐々に入れ替わっていきますので、また少し触れてみたいと思います。

 

ホームポジション…言い換えると、持ち偏差値…とか、あるいは自分がよく所属する(学力別クラス)というようなことになりましょうか。4年辺りから中学受験に向けて進み始めた…とすれば、初めのうちはあまりそういうものはないのですが、徐々に、生徒本人が、自分はまあこのくらいが標準の位置だ…というものを無意識のうちに決めてしまう…ということが起こります。本当の意味で納得・満足しているかどうかは分かりませんが、消極的な意味では自分にとって居心地が良い位置…ということになるのでしょう。例えば、偏差値55辺りが自分の位置だ…と思い、点数で見た場合、得点率で65%辺りが多い…としますと、例えば、それを80点にしてみなさい…と言われても、心のどこかで、いやそれはちょっと無理だと思う…という気持ちが無意識のうちに出てしまうのです。結局、そう思うと、ある意味で楽なのですよね。そのくらいでいいや…ということで、極端な努力も必要なくなります。

 

しかし、この、壁のようなものを作っているのは、実は自分自身であることが多いのです。

 

あるいは、場合によっては、保護者の方が、無意識のうちに、お子さまの位置がその程度だ…という気持ちを本人にぶつけてしまう場合もあります。このときは、保護者の方も壁を作っている…ということになりますね。

 

確かに、65点あたりのことが多い…という生徒が、いきなり95点を取ろうとしても、テストには、色々難しい問題なども仕掛けてあるので難しいかも知れません。でも、冷静に、何を間違ったのか…というところを分析していくと、80点程度まで持って行く…ということは決して不可能ではないのです。そして、80点が続くようになれば、次は85点や90点を目指せば良いのですよね。

 

そして、成績というのは、機械ではないので、上がり下がりしながら推移していきます。なので、一時的に下がった…というときに、あまり自分の力が落ちた…とは捉えない方が良いのです。

 

ホームポジションを決めないようにしましょうね。それを言い逃れにしないように頑張っていただきたいと思います。