体感的に感じるのは、関西の西宮北口界隈、そして上本町界隈は、上位校向けの進学指導をする進学塾どうしの競合が全国でも最も激しいところだということです。そして、これに伴い、私が担任などで主担当となる教室が何年か前からこれらの地域の教室になって、色々な、はっきり申し上げて、ガセネタ…で保護者様が不安を募らせていてはいけない…と思い、面談その他の手段においてそういうことを色々伺うのですが、意外に皆様冷静、かつ合理的にお考えになって(我々の塾を選んで)いるので、ホッとしています。

 

表面的な口コミや、無責任な匿名のネット上の書き込み(まあ、このBLOGも一応匿名にはしておりますが…)が、かなり世論を左右するようになっているので、中々客観的な情報が伝わらない難しさは否定できません。いつかここで触れたことがあるのですが、受験に関しては、同じ生徒さんにおいて比較実験(失礼な表現ご容赦ください)は出来ません(ご兄弟で…と言うのは可能ですが、年度も異なりますし、また、お子さまの個性なども異なりますので、本当の意味での比較実験にはなりません)ので、余計にこの傾向を強く感じます。

 

ただ、来られた方は、我々の真摯な姿勢や、合理的な教材・システムをよく理解してくださいますので、その点は救いではあります。

 

私は、つい、自分が受験生なら…ということを考えてしまうところがありますが、中学受験指導においてもコントラスト…ということが非常に重要だ…と思っていますが、最近面談をさせていただいた保護者様(ご父母様が両方お越し下さいました)も、同様のことを仰っていました。即ち、メリハリを付けた上で、自身の中でコントロールできる範囲においては、あまりあれこれ言わないようにしている…とのことでした。昔の進学校に進む生徒の多くは、この、メリハリ、私はこれをコントラストと言い換えておりますが、この点をしっかり心得ていることが多かったように思います。要するに、やるときは本当に真剣に取り組むが、勉強ばかりずっと続けるなどということはまずあり得ず、勉強をしないときは他の好きなことに打ち込んでいるか、本当に休憩というのかだらっとしている…という感じでした。こういうコントラストがあったのです。

 

ところで、西宮北口は,東京の自由が丘とよく比較されることがあります。私鉄の2線がクロスしていて、塾の教室の規模も非常に大きくなります。関東の場合は、自由が丘教室が最大の教室になっているケースが多いでしょう。関西の場合は、かつては西宮北口には1教室だけで1学年1000人を超える規模を持ち、6年の最上位クラスからは50人以上灘中に合格するような教室を持つという、そんな塾もありました。(今はこれらに当てはまる塾は一切ありません。)まあ鉄道マニア的なことを申せば、自由が丘は、東横線と大井町線は立体交差でクロスしておりますが、西宮北口は、かつては本当に阪急神戸線と今津線の線路が地上で完全にクロスしていた(ダイヤモンドクロス)のですが、今は、今津線は宝塚方面と今津方面は西宮北口駅で分断されています。