長年やっていても、ノートって取るべきなのか特に必要ないのか、未だに結論が出ません。というのは、書く…という作業をやっている時間はどうしても聞き取ったり考えたりするのが疎かになるからです。そして、この傾向は子どもになるとより強くなります。私は、多少聞き取りながら頭にバッファーを設けて書く…ということも出来ます(要するに、手が追い付かない場合、数秒程度のフレーズならば、何とか頭に貯めておいて手が追い付くのを待つことが出来る…という意味です)が、それでも、これをやると、考えるという部分は出来なくなっているように思います。

 

話を戻しますが、大人の場合は、重要な話を聞くときは、ある程度これは…と感じたことは書き留めておきたい…という気持ちになります。別に、PPTで前に表示されたものを写す…というわけでもなく、重要と思ったことを自分の感性で書き留める感じですね。で、直後であれば、それを見ることにより、ああそういう話があったなあ…と結構精密に再現することも出来ます。しかし、子どもの場合は、どうしても板書されたものを写す…という作業がメインになります。また、担当者の方も、写すことを前提で黒板(白板のこともありますね)に書いていくことでしょう。ただ、そのまま写すのなら、予め記した縮刷版を配付してやれば、生徒は写す作業から解放されます。

しかし一方で、そのように、聞きながら書くという、高度な処理作業をやることで鍛えられる部分もあるということも言えるかも知れません。また、私が中学だったか高校に入った頃だったか、物理の先生が足を怪我されて暫く黒板に書けない…ということで、その時点からプリントにしてくださったのですが、やはり、黒板に書かれたものを自分で写し取った方が頭に入ったような気もします。

 

このあたりは中々何がベスト…というのは結論できないように思います。

 

(2に続きます)