ふとこういうニュアンスのことを知人から聞きました。最近は、あまり保護者面談でもこういうことで困っている…という相談は減りましたが…思い出せば、私がこの仕事を始めた昭和の最後の頃は、保護者からの相談の中のかなりの割合を占めたテーマでもあります。

 

当時、小学校の担任に中学受験をする…ということを伝えても良いか?という相談に対しては、なるべくぼかしたまま時期を引っ張った方が良い…と言っていました。保護者にとっての悩みどころは、関西の主要受験対象校は当時、調査書が必要なところが多く(今も何校かあります…これはこれで必然性があり、調査書が必要なくなると、塾によっては小学校を全休して良いから勉強しなさい…という指示を出すところがあるのです…)、最後まで伏せておくわけにも行かない…というところがあったのでした。

 

担任が中学受験に理解を示している…と感じて、思わず早めに中学受験しようと思う…という意味のことを言ったところ、急に態度が変わり、非常に非協力的になった…という事例は枚挙に暇がありませんでした。

 

あるいは、自分は中学受験否定派だ…と広言して、非協力オーラを前面に出してくる担任も結構いたようです。(面談などで保護者がそのように仰るケースも多々あったのです。)しかもこの話のオチとして、その先生のお子さまはしっかり中学受験をしているというケースもこれまた珍しくありませんでした。

 

ただ、上でも申したように、受験生側にも問題がある場合があり、小学校生活を骨抜きにしてしまう…ということで学校側も困っている…というケースもあったのだろうとは思います。(私は、小学校の先生からの相談を受ける立場にはないため、小学校の先生の本音を伺う機会はありませんでした。)

 

私が中学受験をしたときも、私の親は担任ではない教員から色々言われることがあったようで、今後の人生に責任を持つわけでもないのに、家庭の方針に軽々しく介入してくるな…と怒っていたことを思い出します。(因みに、私は、中学受験のときに、勉強のために学校を休んだということは一度もありません。)

 

今はどうなのか?我が子のうち中学受験が済んでいる子のときの印象としては、あまりそれで困ったことはないように思います。(全て家内からの伝聞なのですが。)ただ、通知表の評価(に類することが、調査票にも書かれると推察されます…)は公立高校受験の内申に近いものを感じるところはありました。ある方向にとがっていることは、大して評価されず、バランスの良さが求められたように思います…と記しましたが、私立中学校受験の場合、調査書は、小学校の欠席日数以外の要件は、ほぼ合否には関係しないようですが。