4年5年のうちに図形を書く練習を | 中学受験講師ブンブンのブログ

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中学受験の塾講師とプロ家庭教師をしています。指導のあり方、入試情勢、教えて思うことなどについて、書いていきます。

私は中学受験塾で教えています。

中学受験のカリキュラムは、毎週の授業内容がキッチリと決まっていて、余裕はほとんどありません。

でも「毎週の予定範囲が予想外に早く終わった」とか「春期講習」などで、時間に余裕が出る日があります。

4年生・5年生の算数で時間に余裕があったら、私は「図形を書く練習」をする時があります。

今回は「図形を書く練習」の話。

 

【1】立方体を書く

立方体は、よく出てくる立体図形です。

でも、立方体のような単純な図を書くのが、下手で時間がかかる人がいます。

この立方体の図が、キレイにパッと描けたら、「立方体の切断」などで作図して試行錯誤しやすくなり粘って点数を取りやすくなります。これは6年に上がるまでに練習したいところです。

《初級1》正方形を2個先に

低学年の生徒に立方体を書いてもらう手法の1つは「正方形を2つ先に描く」方法です。

まず、少しずらして正方形を2個描きます。

次に、角を結ぶ線を4本描くという方法です。

書きにくい立方体を、パッと描かせることができます。

小さい立方体だと何とか描けても、大きいと急に汚くなる人もいます。

小さい立方体だと中に色々書きにくいですから、「ゆで卵が入る大きさの立方体ね」とでも指示します。

この書き方は、不器用な生徒向けと言えます。きれいな図を書ける人には、不要な練習となります。

《初級2》左に伸ばす&右に伸ばす

4年生ですと、立方体は描けても、向きを変えると形が乱れる人がいます。

左の立方体は描けても、右のような立方体は描きにくい人がいるのです。

たとえば下の立方体で、「ACFの3点を通るように切断した。切断面の形は?」という問いがあります。

左の図だと、二等辺三角形かな?と思えても、右の図だと正三角形と分かります。

向きを変えても余裕で描けるのが大切です。

こういう訓練は、3年生でも4年生でも問題なくできると思います。

《中級》等角投影法

更に、正面を1点にする描き方(等角投影法)も、必要な際に描けると助かることがあります。

一部の難問を考える時に役立ちます。

これなら、10分あればパッと練習することができます。

難問が出たら「得意の立方体を書いて、考えよう(^^)/」と大げさに褒めながら、描くように指示を出すのです。

 

 

【2】線分図を書く

3年4年なら、線分図を書く練習も良いと思います。

以前書いた記事はこちらです↓

 

 

【3】時計を書く

面倒な時計算を解くなら、図を書いて確認するのが適切です。

時計の絵を描く時の注意点は

《1》やや大きめに
500円玉より大きな時計の絵でないと、針を書き込むことを考えると分かりにくいです。
特に大きめの円は練習が必要です。
そうしないと、描く時の手首の回し方が不慣れで、上手く描けない人が結構います。
《2》文字盤の数字は12、3、6、9だけ外に書く
文字盤の数字を12個全部書いたら面倒です。4つで十分です。
針を書き込むことを考えると、12、3、6、9の数字は外側に書きます。
内側に書くと、針と重なることが多く、分かりにくいのです。
 
《参考》時計の書き方を動画にしました。
そういえば私は、このブログでの初めての〈顔出し〉となります(^^)

収録は1年前(2021年末)です。
 
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