独学方法私案(1) | 柿本 志信

柿本 志信

不動産FPのつぶやき(ボヤき)

各SNSサイトでは必ず資格サイトがあり、どこもそれなりに賑わっている事を見ても、資格取得の志望者は世の中少なからず存在している事が分かる。


世の中専業受験生など珍しく、仕事や家事等の制約を抱えながら学習を進めているのであろうが、私個人の学習方法とあまりにかけ離れ過ぎて、費やした時間だけの効果が得られるか、他人事ながら心配になる記事も散見する。


誰かの参考になればと思い、余計なお節介承知で駄文を記す事とする。


1)テキスト・問題集攻略


結構多く見受けるのが、きっと几帳面な性格なのだろうが、「テキストを1冊しっかり終わらせてから問題集に取り組む」というパターン。さて、テキスト1冊終わらせた時点で冒頭は覚えているのだろうか?


ここからは私のやり方なので、馴染めない方は看過して欲しい。また、私も弁護士や会計士等特Aクラスの試験に合格した訳ではないので、その次元まで行ったら別の方法があるのかもしれない。


私の学習方法を一言で言うなら「超短期回転法」とでも言うべきか。「1冊終わらせて」等とのんびりせずさっさと問題集を解き始める。そこでも多少のコツがある。


受験者数も多く馴染のある宅建で説明するなら、配点順に並べると「業法→権利関係→法令上の制限→税その他」なので、テキストもその順で読んでいく。

分厚いテキストなら持ち運び易い様に分冊にしてしまう。

(テキストを電子レンジに1分程かけ、カッターで背表紙を切ると面白い様に分冊に出来る。あとはサイズに合った背表紙用厚紙と製本テープでちょっと工作すればOK)


そして、基本的に1単元が終わったらそのままテキストを進めず問題を解く。宅建で言うなら業法を読み終わったらそのまま権利関係には進まず業法の問題を解く。そうでなければ折角貯めた短期記憶が流失し、後から問題を解いても「見た事はあるけど何だっけ?」が連発してしまう。

また、この時期は当然ながら仕上げ期ではないので、多少間違えても気にしない。

時間も、本試験で1問2分で解く試験なら1分目安で構わない。


ただし忘れて欲しくないのは「誤ったものを選べ」という設問の解答(誤り)以外の選択肢(正しい)で不明点があった時、そこだけは深堀しておいて損は無い。

予備校オリジナル設問ならあまり気にしなくても良いが(たまに超難問があるので)、過去問の場合それが試験実施団体の公式定義と考えて良いので、殆ど同じ文言が繰り返し出てくる事がとても多い。


テキスト1単元→問題集1単元が終わったら、正答率はあまり気にせず次の単元のテキストを読み込む、そしてまた問題集に戻るが、その時、1つ前の単元の問題から解いていく。宅建の例なら権利関係のテキスト終了時に業法の問題から始める。1度目解いた時に正解でも、2度目で間違えたら記憶がどこかで抜け落ちてしまった証拠なので、その時は解説をじっくり読む。


それが終わったら更に次の単元、宅建だと法令上の制限となるが、テキストを読み終えたら権利関係から解く。

ただ、どの試験にもあるが宅建だと法令上の制限は「憶えていれば楽勝、忘れた時点でおわり」の暗記科目なので、その場合は「法令上の制限」という科目を更に細分化する(「建築基準法」と「都市計画法」など)。建築基準法を読んだだけの時点で複合問題にあたると当然自信をもって解けないが、何か印なり折り目を付けて、後で目立つ様にしておけばOK


こうして解いていくと、テキスト読了時点で問題集も最終単元以外2回転している事となる。先に説明した通り最終単元に一番配点の低い科目を持ってくるので、そこは余り気にする必要は無い。


そして、最後にもう一度問題集を解く。今度は仕上げとして。既に2度解いた問題であれば本来楽勝で正解が出せそうだが、案外上手く得点出来ない事もある。

大概何かの単元、または特定の暗記項目に偏るので、もうやる事は見えている。


このやり方は、伊藤塾塾長の書籍にインスパイアされ、自己流にアレンジしたものである。

伊藤真の本はたまに試験と関係ないものもあるが、一回位店頭で手に取っても損は無い。


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直接は言及していませんが、参考にはなるかと。

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