今、入門用の一体型レコードプレーヤーにはセラミックカートリッジが多く搭載されています。
中電では、昔からセラミックカートリッジ(CZ-800)を多くのレコードプレーヤーメーカー様へ供給してきました。
しかし、現在は中国製の安いセラミックカートリッジ(弊社の物と外観はほとんど同じです)に押されて、生産数は激減しております。
最近、弊社のセラミックカートリッジを交換用にご注文いただくことがあるのですが、その交換手順についてご質問を受けることがあります。
そこで、その方法をご紹介いたします。
プレーヤーによっては若干異なるかもしれません。
それでは、以下 手順です。
カートリッジ本体を取外す前に、針(赤い部分)を外します。
赤い部分の先端上部を爪で下に押し下げると外れます。
カートリッジ全体を反対の手で支えながら行ってください。
針の破損に気を付けてください。
このように取り外すことができます。
これで針が外れました。
写真は、針が外れた状態です
カートリッジは、トーンアーム先端に黒い樹脂の爪で引っ掛かっている状態です。
トーンアーム側の黒い樹脂のツメを若干手前に引くような感じで、
カートリッジを下に押し下げると外れます。
黒い樹脂のツメは、折れやすいので注意してください。
これがカートリッジが外れた状態です。
トーンアーム側の爪の形状が分かるでしょうか?
カートリッジ側の先端は、この爪が引っ掛かるようにへこんでいます。
カートリッジ後端は、四角の出っ張りがあります。
また、トーンアーム側を下から覗くと、カートリッジ後ろ側の
四角の出っ張りを受ける穴?も見えると思います。
外れたら、後端の配線の赤丸部分を
ペンチ等で後方へ引き抜き外します。
同じように合計4つのピンからコネクターを外します。
下側の配線は、2本の線が1つにまとまっています。
赤線と白線位置を忘れずに覚えていてください。
取り外しは以上です。
新しいカートリッジの取付はこの逆の手順です。
まず、新しいカートリッジの針は取外した状態で、後端のピンに配線を元のように接続してください。
カートリッジ後端の四角出っ張りをトーンアーム側の受け穴に合わせ、そのままカートリッジを上に押し上げれば、先端のツメがパチンとかみ合います。
参考になりましたでしょうか。
CZ-800は多くの入門用一体型プレーヤーに採用されています。
しかしカートリッジの交換方法は、あまり説明されていません。
一般の方が行うにはちょっと怖い面がありますので。
(トーンアーム側のツメが硬く、取外しにくいので破損する可能性がありますので。)
それでもあえてご紹介したのは、実際にカートリッジを個人でお買いになり交換したいという方がいらっしゃったからです。
以上の交換方法は、セラミックカートリッジがついている多くのプレーヤーに共通すると思いますが、自己責任でお願いします。
この方法で壊れてしまった!と言われても、当方責任持てません。
ご心配な方は、プレーヤーのメーカーさんに相談したほうが良いでしょう。
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