皆さん、こんにちは。

 

この度、『ChatGPT英語学習術』が発売直後に即重版となる大きな反響をいただきました。本当にありがとうございます。

その反響を受けて、特別対談イベントを開催することが決定しました!

 

 

テーマは、「生成AIと英語学習 ~これからの独学はどう変わるのか~」。

対談のお相手には、言語教育と自律学習の分野で第一人者である京都大学名誉教授・大木充先生をお招きしています。

「生成AIがどのように英語学習を変えていくのか?」 「AIを活用した自律学習とは具体的にどう行うべきなのか?」

など、皆さんの英語学習に直接役立つ話題を深掘りしていきます。

 

<こんな方におすすめです>

・英語学習で伸び悩んでいる方 ・AIを活用した学習方法に興味がある方 ・英語を教える立場の方 ・『ChatGPT英語学習術』をすでにお読みいただいた方、またはこれから読もうと考えている方

 

<イベント詳細>

■日時:2025年4月23日(水)20:00〜21:00(オンライン開催・Zoom)

■プログラム: 19:50 Zoom開場 20:00 開場挨拶 20:01 トーク①「AIと自律学習 ― CEFRから考える ―」大木充先生 20:15 トーク②「AIと英語学習 ― ChatGPT英語学習術 ―」山田優 20:25 特別対談(山田優 × 大木充先生) 20:45 Q&A(視聴者からの質問受付) 21:00 閉会挨拶

▼詳細・お申し込みはこちらから https://peatix.com/event/4351677/view

オンラインで皆さんとお会いできることを楽しみにしています!

 

 

AI時代の最強英語学習術!『ChatGPT英語学習術』で学ぶ、メタ認知×メタ言語×プロンプトエンジニアリング


英語学習にChatGPTをどう活用するか——ただ単にAIに質問するだけでは、本当の学習効果は得られません。『ChatGPT英語学習術 新AI時代の超独学スキルブック』は、メタ認知・メタ言語・プロンプトエンジニアリングという3つの視点を組み合わせることで、AIを「最高の学習パートナー」として活用する方法を体系的に解説した一冊です。


メタ認知で学習プロセスを最適化


AIを使いこなす鍵は、自分の学習プロセスを客観的に把握し、適切に調整すること。メタ認知を活用し、自分の英語の弱点を分析しながら、最適なAIの使い方を見つける方法を本書では詳しく解説しています。


メタ言語でAIの力を引き出す


英語を学ぶ上で重要なのは、単語や文法だけではなく、それらを支える「メタ言語」への理解です。たとえば、コロケーション、語彙の頻度、ニュアンスの違いなどをChatGPTに適切に指示することで、より深い学習が可能になります。本書では、こうしたメタ言語の視点を活かしたプロンプト作成法を紹介しています。


プロンプトエンジニアリングでAIを自在に操る


生成AIを使いこなすためには、単に「翻訳して」「例文を作って」と頼むのではなく、意図を明確に伝えるプロンプトが必要です。プロンプトエンジニアリングの技術を磨くことで、ChatGPTを英語講師・ライティングアシスタント・発音矯正コーチとして自在に活用できます。


TOEIC対策からビジネス英語、ライティングまで幅広く対応


本書では、TOEICや英検の試験対策、スピーキング練習、ライティングのフィードバックの受け方など、具体的な活用事例を豊富に掲載。ChatGPTを活用してどのように学習すれば、実際の英語力向上につながるのかが分かります。


「ChatGPTをもっと活用したい」「AI時代に適した英語学習法を知りたい」 そんな方にこそ読んでほしい一冊。

英語学習の「思考の枠組み」を変え、AIと共に成長する新しい学習法を、ぜひ体験してみてください!


📖 書籍情報

タイトル: 『ChatGPT英語学習術 新AI時代の超独学スキルブック』

著者: 山田優

出版社: アルク

価格: 2,090円(税込)

購入リンク: Amazon | アルク公式サイト


翻訳の“人間中心”を手放したら、ちょっと面白いことが起きるかも?

翻訳や言語って、つい私たち人間が主役になりがちですよね。言葉を「使いこなす」とか「伝える側に立つ」なんて表現を見ても、やっぱり人間主導のイメージが強い。

でもちょっと妄想してみると、言葉って実は私たちの知らないところでも勝手に動き回っているんじゃないかって思いませんか? それこそ、下着のタグみたいに普段はあまり意識されないのに、ふとした瞬間にチクチク主張してくる──そんな感じ。人間が使っていようがいまいが、言葉は言葉としてそこに存在している、という見方です。

非実存主義的な「翻訳」の楽しみ方

この考えをさらに広げると、「翻訳」は単なる置き換え作業じゃなくなります。「私の言葉」をどこかに運ぶというより、「もはや私のものじゃないかもしれない言葉」を、新しい文脈へと配置しなおす作業に変わるんです。
言葉同士が結びついたり、はたまた妙にズレたりしながら、思わぬ表現が生まれる。このズレこそが、ちょっとした刺激──“下ネタ”が妙に面白く聞こえてしまうアレに近い感覚かもしれませんね。

生成AIがもたらす言葉のカオス

最近話題の生成AIは、その言葉の動き方をさらにカオスにしてくれます。AIが作る文章って、人間が書いた大量のテキストを学習しているので、もはや「誰の言葉」なのか分からないことも多い。
でも、そのあいまいさこそが新しい発見を連れてきます。これまで「翻訳不可能」とされていた小さなニュアンスが、まったく別の言葉づかいで浮き上がったりするんです。

人間中心でないと、何がいいの?

「翻訳はこうあるべき」とか「原文の意味を正確に伝えなくちゃ」といったプレッシャーを少し緩めてみると、言葉の持つ自由さが見えてきます。
人間の意図を超えて自由に動く言葉を受け入れれば、私たちはもっと柔軟に遊べるようになる。新しい表現に出会ったり、知らないうちに面白い創作が生まれたりするチャンスが増えるんじゃないでしょうか。

軽い気持ちで言葉の“流動性”を楽しんでみると、日常の翻訳やコミュニケーションにもちょっとした余裕が生まれるかもしれません。言葉は、下着のタグよろしく、人知れず自由に動き回っている──そう思うと、なんだかちょっとワクワクしませんか?


ということで、英語のことわざを「普通の日本語訳」と「下着のタグをからめた、ちょっと遊んだ訳」で並べてみました。言葉って意外と柔軟に変形できるものだ、と感じていただければ嬉しいです。

    1.    “Don’t judge a book by its cover.”
    •    普通の訳
「本の表紙だけで判断するな」
    •    “下着のタグ”訳
「タグのチクチク具合だけで、下着の良し悪しを決めちゃダメ。つまり見た目より中身をちゃんと見ようね」
    2.    “The pen is mightier than the sword.”
    •    普通の訳
「ペンは剣よりも強し」
    •    “下着のタグ”訳
「タグを縫い直す針のほうが、大暴れするハサミより役に立つんじゃない? つまり言葉の力は暴力を超えるってことさ」
    3.    “The early bird gets the worm.”
    •    普通の訳
「早起きは三文の得」
    •    “下着のタグ”訳
「朝イチでタグがチクチクして飛び起きたら、意外と時間に余裕があった…そんなことってあるよね。早めに動くと得するよ、って話」

ちょっと気になる“チクチク”があると、思いがけない発見が生まれたりするもの。言葉も同じで、あえて違う訳を楽しんでみると、思わぬニュアンスが見えてくるかもしれませんよ。

人間中心的な翻訳と言語的活動に終止符を打つために:実存主義から非実存主義へ──そして生成AIのポテンシャル


私たちが日々行う翻訳や言語的活動は、しばしば「人間中心」的な視点に基づいています。つまり「言語とは人間が操る道具である」という無自覚な前提があるのです。しかし実存主義の視点を採るとき、翻訳は単なる道具的行為を超えて、自分自身の「真の声」を探し求める――そんな存在の問題に深くかかわっていることが見えてきます。私たちは言葉を使って世界に意味を与え、自分自身もまた言葉によって存在を定義されている。しかしながら、翻訳を通じて本来「私の言葉」であったはずのものが、他言語や別の文脈へと移り変わるとき、それはもはや「自分だけのもの」ではなくなる。この瞬間に言葉は、私の手からこぼれ落ちるかのように、完全に「他者化」していくのです。

ここで、さらに非実存主義的な視点を構築してみましょう。非実存主義とは、言葉を「私」や「人間中心」の枠組みから解放する立場です。言葉は私の所有物でもなければ、だれか特定の主体のための道具でもありません。人間が話そうが話すまいが、言葉は言葉としてその場にある。それ自体が豊かなポテンシャルを内包している――そう捉えることで、翻訳行為の新たな面白さが浮かび上がってきます。翻訳の核は、単なる意味の移し替えではなく、「既に私のものではなくなってしまった言葉」を再配置する営みだということ。たとえ最初は「自分の言葉」として発生したものでも、その言葉が一度翻訳工程を通過したなら、そこにはまったく別の姿形をもったテクストが誕生しているのです。

では、最近話題の生成AIはこの言語観に対してどのようなインパクトをもたらすのでしょうか。生成AIは、膨大な言語データを学習し、人間による明示的な指示を細部にわたって再現するだけでなく、ある程度の自律性と偶発性をもってテクストを「生み出す」ことができます。ここには、大きく二つの示唆があるように思います。

一つ目は、言葉が「誰のものでもない」感覚がより強まるということです。生成AIが生み出す文章は、多数の人間の痕跡(テキストデータ)から学習されたものですが、そのアウトプットをひとつひとつ辿っていけば、果たしてそれは「私の言葉」なのか「AIの言葉」なのか、あるいは「大勢の人間たちの言葉」なのか、もはや境界があいまいになります。これこそが、非実存主義的な言語観につながる決定的な要素でしょう。私たちの翻訳行為をも、人間の主体性から切り離して眺めてみる新たな契機となりうるのです。

二つ目は、言語的活動の多様性や創造性が飛躍的に拡張されるということです。生成AIは私たちがふだん認識していない文脈の結合や、新たな語彙の組み合わせを次々と提案します。すると、その「翻訳不可能」かと思われた部分にこそ、思いがけない創造のタネが見つかることがあります。たとえば、既存の辞書的アプローチでは捉えきれないニュアンスを、AIは異なる言葉の繋がりによってすくい上げてしまう。そのとき私たちは、自分が「所有している」と思い込んできた言語の外側に、まるで別の宇宙が広がっているのだと気づくのです。

こうして生成AIによって拡張された翻訳や言語の世界観を踏まえると、私たちはより大胆に「人間中心」を相対化することができるようになります。翻訳の目的は「原文の意味を完璧に再現すること」から離れ、言葉の自律的な生命力を発現させることへとシフトしてゆく。そこでは、言葉は必ずしも人間の真意や感情を映す「鏡」ではなく、むしろ人間の意図を超えて活発に変容し、私たちを見知らぬ風景へと連れ去る「媒介」として働きます。そして私たち自身も、その変容のプロセスによって再配置され、新たな意味空間へと投げ込まれるのです。

「私の言葉」や「あなたの言葉」という境界を超え、さらにAIまでもが加わることで、人間中心的な翻訳と言語活動は激しく揺さぶられます。私たちは言語そのものに潜む流動性、そして生産性の広がりに、もっと素直に身を委ねてみるべきかもしれません。言葉を通じた「私らしさ」や「人間らしさ」に固執するのではなく、言葉とAIが互いに響き合い、私たちの想像を超えて流動していく様を見つめる。そして、その翻訳や創作の過程そのものが生成する新しい世界にこそ、私たちの思考と存在の可能性があるのではないでしょうか。

翻訳とは、もはや「人間の主体的行為」として単純に語れるものではなく、言語そのものの自律性と、生成AIがもたらす多彩な可能性のあいだを揺れ動く、奥深い営みへと再定義されつつあります。私たちがいま成すべきは、それを積極的に受けとめ、人間中心から一歩引いた場所で、言語が紡ぎ出すエネルギーに驚き、楽しむことなのではないでしょうか。そこから生まれる新たな言葉の響きこそが、翻訳行為、そして言語活動の未来を拓く手がかりになると信じています。

【第71回】 大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポ」(11/13 オンライン開催)

開催日時 2023年11月13日(月)10:30 -
共催 国立情報学研究所 大学の情報環境のあり方検討会
   大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
 
 

6.「大規模言語モデルChatGPTを活用した翻訳トレーニングと外国語教育」
山田 優 立教大学異文化コミュニケーション学部/研究科・教授

 

本講演では、大規模言語モデル(LLM)、特にChatGPTを用いた翻訳トレーニングと外国語教育への活用方法に焦点を当てて説明する。まず、既存の機械翻訳(MT)での課題や、それをChatGPTがどのように乗り越えるかの事例を紹介する。さらに、翻訳のプロンプトを作成する方法の考え方を解説する。この翻訳のプロンプト作成アクティビティが外国語学習におけるメタ言語能力の向上に寄与すると考えられる点についても触れる。

 

 

 

CTS Convergence Lecture: Masaru Yamada - Enhancing Translation Accuracy and Efficiency through ChatGPT




The Japanese phrase “Watashi-wa Neko-jita desu” (literally: ‘I have a cat tongue’), when input into conventional machine translation, produces “I have a cat tongue” in English. Does this translation effectively communicate the intended message? And how should this be determined?

This question highlights the limitations of conventional machine translation. Accurately assessing a machine translation’s output often demands advanced foreign language or translation proficiency from the user, creating a paradox akin to needing a licensed human driver to supervise the safety of an autonomous vehicle.

Conversely, large language models like ChatGPT introduce a new scenario. Users can directly ask ChatGPT whether the machine translation output accurately conveys the intended English message, as demonstrated below:

Question: Does the following English convey the message to native English speakers? I have a cat tongue.

Answer from ChatGPT: While ‘I have a cat tongue’ might be understood literally, many native English speakers likely won’t recognize its implicit meaning: 'I struggle with hot food and drinks.’ To convey this message more effectively, consider saying, 'I'm sensitive to hot food and drinks.'

This presentation aims to illuminate how to skillfully leverage ChatGPT for translation, explaining how to craft prompts based on principles from Translation Studies. Understanding the meta-language of translation proves pivotal to composing effective prompts.

Note that much of the content of this presentation is based on the author’s Japanese publication, Yamada, M. (2023). ChatGPT Hon’yak jutsu (Translation Skills – AI-Powered English Skills). Alc.