70801 おしおき部屋/レゴ ムービー(2014レゴ) | チャックルベリーガレージ

70801 おしおき部屋/レゴ ムービー(2014レゴ)

今回紹介するのは2014年映画『LEGO ムービー』(The Lego Movie)より製品化された『70801 おしおき部屋』(Melting Room)です。


『緊急事態発生! エメットがおしごと大王の手下ロボ・ポリスにつかまった! おしおき部屋に連れて行かれ、回転レーザーマシーンにくくりつけられたぞ。ロボ・スワットは“奇跡のパーツ"を攻撃するつもりだ。ワイルドガールと一緒にエメットを助けて! 』(レゴ公式サイトより)


建設現場からの帰り道に不審な女の子を見かけ追いかけたエメットは穴に落下。そこにあった奇妙なパーツから発せられる誘惑に負けて触れた瞬間謎の声と光景が次々と頭に浮かび彼は気絶する。

エメットが目を覚ますといつの間にか手錠をかけられ超秘密警察に連行されていた。背中にはさっき見つけたパーツがなぜかくっついている。
取調室でバッドコップはもうひとつの人格グッドコップと入れ替わりながら、エメットの背中の奇跡のパーツと呼ばれる物やマスタービルダーのことなど聞き覚えのないことで尋問をするが聞き出せない。業を煮やしたバッドコップはおしおき部屋を使用することに。


国内発売日/2014年2月7日
BOXサイズ/15.7x14.1x6.1
122ピース


エメット(Emmet)
エメットのフィグで最もスタンダードなタイプです。
右は前回記事のヘルメットをかぶったエメット


エメットの髪の毛には寝ぐせがあるのが特徴。
背中には物語の重要なアイテム『奇跡のパーツ(Piece of Resistance)』が付いています。映画に登場するのは現実世界の「ある物」で、それをレゴ化しているため劇中とは形状が異なります。


映画では接着されている奇跡のパーツはこんな構造で付いています。
デュアルフェイスは困った顔。どちらかというとこっちの方がエメットらしい表情といえます。
ひとつ上の写真でわかるように後頭部から口がはみ出ます笑


ワイルドガール
『自由奔放、エッジーで個性的なスタイルが大好き。しっかり者で、困難や逆境にもたちむかっていくタイプ。エメットこそがブロックシティ(ブリックスブルク/Bricksburg)を救うことのできる選ばれし者だと思い込んでいる。』(レゴ公式サイトより))

彼女は実は超秘密警察が追うマスタービルダーのひとり。
マスタービルダーは周囲の物を瞬時に個々のパーツとして認識し、分解して新たな物を創造する能力を持っています。レゴのパーツは全てに品番がありマスタービルダーの目にはその品番とパーツ名まで見えます。また物語の主要マスタービルダーは総じて非常に身体能力、戦闘能力も高いのが特徴です。

そして「自由」を嫌うおしごと社長(大王)はレゴのシリーズごとに世界を隔てて(正に世界を仕切った)しまうほどなので相反する能力を持つマスタービルダーは邪魔な存在となっています。


ワイルドガールは日本名で本来はワイルドスタイル(Wyld Style)。綴りはwildではなくwyldです。


wyldの文字を崩したデザインでしょうか。腕にもプリントがあるのは珍しいです。


フードは軟質素材で前髪も一緒に造形されています。
ボディのウエスト部は一応ほっそりと見えるように空間がプリントされているのが面白いです。
ちょっとわかりにくいですがデュアルフェイスは少し微笑んだ顔とこのキリッとした顔です。


フードをかぶったワイルドガールが手に入るのはこのセットだけ!


ロボ・スワット(Robo SWAT)
『特殊警察ロボットのロボ・スワット。おしごと社長が操るロボポリス内のエリートだ。超システマチックでバッド・コップの指令には従順にしたがうのだ。』(レゴ公式サイトより)

ロボ・スワットは劇中に無数に登場し固有名詞はありません。ほとんどのムービー商品に様々なバリエーションで含まれるためシリーズを集めるとどんどん増殖します。
帽子と左胸にあるのはフィグの頭部シルエットになっている超秘密警察(Super Secret Police)のマーク。ボディは共通デザインで他にこの上に防弾ベストを着用しているタイプがあります。




ロボ・スワットには銃と手錠が付いてきます。


いろいろと劇中とは異なるところはありますがおしおき部屋全景。
原語ではMelting Roomでその名の通りレーザーで奇跡のパーツを溶かす装置があり、左の方にはロボ・スワットの装備を取り付けられる場所があります。


レーザー装置の部分はこのように展開します。


エメットを中央の台に乗せ両手をチェーンで繋ぎ


横の黒いダイヤルで起こします。これは劇中でも行われる動作を見事に再現。
台は横に360°回転します。


ロボ・スワットを操作盤の前に立たせ


レーザー照射。
奇跡のパーツとの間隔がバッチリ合うように設計されています。
レーザーの操作は本来は『70803 雲の上の宮殿』に含まれるロボネーター(Executron)が行っていました。


あやうしエメット!


・・とそこに侵入者が!




(無作為に他のセットから集めてきました)




本当はもっと近接格闘でバッタバッタと敵を倒すワイルドガールの圧倒的な強さを示すシーンなんですがレゴはそういう再現は難しいので手抜きで。

映画では飛び交う敵のレーザー(ライトセーバーなどにも使われるクリア棒)や小さな発砲時の光、爆発などもちゃんとレゴのパーツで表現されており、その徹底ぶりには驚かされました。
他には水の表現も秀逸で、冒頭のシャワーや中盤の海中での浸水もそうですが個人的には取調室でバッドコップが水の入ったコップを払いのけた時にそこから数個のクリアパーツが転がり出るところなんかが面白かったです。


この時点ではワイルドガールの素性を知らないエメット




「やめて!」




「死にたくなければ来て」
とここでターミネーターのあのセリフが放り込まれています。


そこに戻ってきたグッドコップ。
(『70819 バッド・コップのカーチェイス』のフィグ)


「緊急事態だ 選ばれし者を追え!』

物語は『70808 スーパーサイクルチェイス』につづく


以上、レゴ ムービーより『70801 おしおき部屋』でした。