ようやく | デリ姐日記

デリ姐日記

             



          

あれから何日たったかな・・・



17日、鮫之介の短い中学野球生活が終わりました。

怪我を心配してくださったブロガーの皆様、ありがとうございました。





総体一回戦。



相手中学校は毎年県大会に行っているチーム。



試合前の練習を見て胸騒ぎ。



あ、マズイかも…あせる



強豪と名を馳せている訳ではないのに


一つ一つのプレイが堅実。



頭は皆、気合いの3ミリ、(顧問までも!!)



後輩達が「○○先輩!!」と声援を送る姿。



昔ながらの野球部といった感じ。



体つきは身長の高い低いに関係なく、



冬の間鍛えぬいたであろう下半身。


素振り一つにしても、しっかり軸ができている。



いよいよ試合開始



グランドに背番号「4」はいなかった・・・・


守備練習でも痛みをこらえて投げているのが端から見てもわかった。



息子に出てほしい親心はあれど、1つでも多く勝ち抜く為の選択。



とにかく一歩でも前にいこう!!



これまで少年野球で同じチームだった子、ライバルチームだった子



勝ってまだまだ一緒に野球をしようよ!



少しでも長く一緒にいようよ!



このメンバーで野球をすることは、もうないのだから・・・・・・



相手バッテリーはテンポよくアウトを取りにきた。



2つの内野安打があったものの点につながる事ができなかった。



向こうのバッター達は想像以上だった。



どんな球も柔軟に、堅実に対応してくる。



・・・・・滅多打ちである。




中学野球とは本当に格差が激しい。



彼らとは中学入学から夢見ているところは一緒だったはず。



プロ野球選手になるのは簡単じゃないと理解した年齢になっても



少年野球から少しでもレベルアップし、



高校でも野球を続けられたら・・・と皆少なからず胸に抱いていた。


もちろん



練習が少なくても、各々努力しようと思えばできた部分もあるだろう。



でも学校での拘束時間や塾との両立、親の話を聞かなくなっていく思春期。



夢に向かうことをあきらめず、道を示してやらなければいけないときに



顧問とは名ばかりで選手を育てようとしなかった指導者不在の我が野球部。



たった2年でこんなに差がついてしまうものだとは・・・





三回で三人のピッチャーを投入したけれど



10点目が入った三回裏



ゲームセット



鮫之介は出番のないままベンチで試合終了。




無念。不完全燃焼。心残り。



怪我なんてしたら、こういう気持ちになることぐらい



本人が一番わかっていなければいけなかったのに。





::::::::::::::::::::::::::ここからは余談::::::::::::::::::::::::::





試合終了後、バスに乗るために皆ジャージに着替えていたら



見た感じにもイライラしているとすぐわかった鮫之介





脱いだパンツとアンダーを私の前に投げつけていった。



「これどうするの?」



「持って帰って」



一年生がちらっと見ているよ。なんて甘えたやつなんだろう。




鮫之介がまた皆の所に戻ってしまったので



脱いだパンツを鮫之介に「持っていきなさい」と言おうとしていた間に


虎兄が鮫之介に駆け寄り(こういう時は新幹線より速い)



虎兄の雷が炸裂雷



いやー、嫁のアタシですら久々に見ちゃった。




典型的な関西ラテン系の虎兄。





友達がいようと一・二年生がいようと関係なし。




声もでかいし、両手が塞がってたから軽く蹴りも入っていたような…五月女風19



虎兄も我が子が情けなくて仕方がなかったのだ。



でもね



関西弁で怒鳴るのを生で聞くのは初めての子ばかり。



ドン引き(爆)




ある意味忘れられない試合になってしまった。




あの日から6日経って



背番号も返却し、家で受験勉強どころか



寝てるか何か食べてるかゴロゴロと千葉の予選をテレビ観戦する鮫之介。



せめて受験では準備不足のないようにね。



長い記事なのに読んでくださってありがとう。



さて、私はもう少し夢の続きを見ていようかな・・・・・・



甲子園だけが高校野球ではない/岩崎 夏海

¥1,050
Amazon.co.jp