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「そこが怖いんですよ。 さっきも言いましたが、核はもちろん、遺伝子にしても人に本能的な畏怖、警戒感を与えるものがあります。 それこそ殺人ウィルスが生まれてしまうのではないかとか、ケンタウロスの様な怪物が生まれてしまうのではないかという。 それだけにその進歩には慎重になる。 微生物の遺伝子研究にしてもすぐに取り扱い基準が作られました。 それで十分とはとても思えませんが、先の本能的な警戒感からちょっとした異変にも敏感になります。 一応人間への不都合は無いと言われているにも関わらず未だに殆どの人が遺伝子組み替え食品を避けるのがその好例です。 再生医療が思ったより進んでいないのも警戒感のせいでしょう。 余り急速に発展させたら危ないぞと言う警戒感を多くの人が持っているんだと思います。 日本では未だに組織再生用の外部マトリックスは認可されていません。 再生医療は人道的な問題も免疫上の問題も何もないのに。 この焦れったいほどの歩みは人類にとって必要でいいことかも知れません。」
窓の外の緑の葉は夏に向かう太陽に照らされ、白く光っていた。
「本能的な警戒感が安全を確保してくれる訳ですね。」
麗子は亮二の煙草を挟んだ指を見た。 長くしなやかそうな指だった。 その指が自分に触れ、与えたくれた歓びが肌に甦った。 麗子は頭を軽く振り、アイスコーヒーを啜った。 氷がカランと鳴った。
「どうかしましたか?」
亮二は麗子の頬に浮かんだ複雑な表情を感じて聞いた。
「いいえ。 何も。 詐欺に引っかかるのと同じだなって思って。 悪人面をした詐欺師には誰も引っかかりませんものね。」
「本当にそんなことを考えていたんですか。 怪しいな。 俺がその詐欺師かどうか考えてる様な顔に見えましたけど。」
亮二は白い歯を見せた。
「まさか、坂本さんを疑った事なんて一度もありません。 そう言うことは直感で判るんです。 女性の方が。 怪しむとしたら、私の記憶。 本当に恋人だったしかか思えなくて。 ごめんなさい。 で、ロボットは善人の顔をしているんですよね。 坂本さんみたいに。」
「麗子さんの不思議な、俺にとっては有り難い記憶については、また後でじっくり検討したいですね。 そう、ロボットは善人の顔をしている。 人の友達みたいな。 そう言う意味では手塚治虫も罪作りかも知れませんね。 日本よりは西洋人の方がロボットに警戒感を持っているようですから。 でも、何処か一カ国でも進歩させれば結局世界にアッという間に広まります。 そしてその進歩は一直線です。 17世紀にイギリスで発明された蒸気機関がすぐに世界に広まり、ここまで機械文明を進歩させたように。 そして、その先はぼやけていて明確には見えない。 一番、怖いのは核みたいに最悪の事態が簡単には思い浮かばないことです。」
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「どうかしましたか?」
亮二は麗子の頬に浮かんだ複雑な表情を感じて聞いた。
「いいえ。 何も。 詐欺に引っかかるのと同じだなって思って。 悪人面をした詐欺師には誰も引っかかりませんものね。」
「本当にそんなことを考えていたんですか。 怪しいな。 俺がその詐欺師かどうか考えてる様な顔に見えましたけど。」
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「まさか、坂本さんを疑った事なんて一度もありません。 そう言うことは直感で判るんです。 女性の方が。 怪しむとしたら、私の記憶。 本当に恋人だったしかか思えなくて。 ごめんなさい。 で、ロボットは善人の顔をしているんですよね。 坂本さんみたいに。」
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