「本当か。」
  谷口も体を起こした。

「恐らく、間違い無いでしょう。 誰と会っているのか教えてくれませんか。」
「本当に知らねぇんだ。 仕方がねぇ。」
  言いながら下田が谷口をちらりと見た。

「そうなると無事を祈るしかないですね。 彼のガードに付けていた刑事はあなた方のせいで巻かれてしまいましたから。 当然、今日の行動は坂本さんの指示ですか。」
「だから、女の子と一緒に飯が喰いたかっただけなんだって。」
  島本が殴りたそうな顔で下田を睨んだ。

「ここで何日も泊まることになったら、坂本さんを守れと言う会長さんの命令に反することになりますよ。 キャバクラには何をしに行ったんですか。」
  下田が谷口に目配せをした。 谷口が下田に頷いた。
「こいつの彼女に会いに行ったんだ。 ご存じのようにここ何日も会ってねぇから。」
  下田がくすっと笑った。

「なんて言う名前の女性ですか?」
「マユミ。」
  谷口がぶっきらぼうに答えた。

「で、居なかった。」
「そう。」

「メアドを知らないとは思えないが。」
「通じなかった。 どう言う訳か。」

「それで心配になって会いに行った訳だ。」
「こいつは女に甘いんだ。」
「煩せいよ。」

「昨日、三番町なんかに何しに行ったんですか。」
  谷口の頬の筋肉が一瞬痙攣した。
「ぶらっとね。」
  下田が答えた。

「あそこに犯人が隠れて居るんだが。 正直に言ってくれないか。 でないと、本当に大変なことになる。」  
  森が顔をぐっと前に出した。


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☆ 愛故に自ら奴隷となった美少女の官能小説も書いています。
尚、18歳未満の方は決して読まないで下さい。 
「アンドロメダな朝」を最初から読む。