4月某日
二年に一度のピアノ発表会

今回弾くのは
いつもと雰囲気違って
ドビュッシー
「ベルガマスク組曲 プレリュード」

力いっぱい弾くんじゃなくて
ムーディーにフランスもの

早めに暗譜もして
準備万端にしておいた

ただでさえ緊張しやすい私
出来るだけ練習したんだ!と
裏付けが欲しかった

さらに
3月中旬からは父のことがあり
発表会直前だってのに
毎日家事に仕事にお見舞いに、と
忙しかったけれど
練習は怠らず頑張った

私、本当にすごーく緊張しやすいタチ

特に前回の発表会で
緊張のあまり大ミスしてから
トラウマ?イップス⁉️
もう、想像するだけで心震える状態

それをなんとか克服する為に
できることはないか…?と考えて
閃いたのは

ストリートピアノで
不特定多数の前で弾く
武者修行に行ってみよう!
という企画

仕事帰りに
見知らぬ場所の
ピアノを弾きに行ってみた!!

到着したらすでに
素晴らしいピアノの音色
すると、前に弾いていたのが
推定幼稚園の年長さんぐらいの
紺色のチェックシャツにベスト着て
下は半ズボンにハイソックスの
見るからにお坊ちゃま

その子ったら、ピアノ天才少年みたいで
ショパンのなんだったか
難しい曲をご披露中

グランドピアノの周りには
人垣ができていて
感情たっぷりに弾きあげた後は
ギャラリーから拍手喝采

え、えーっ
なんというところに来てしまったガーン
とは思ったけど

その子の演奏が終わり
ギャラリーもひけた頃に
そっとスタンバイ

高鳴る心臓を抑えて
とりあえず弾いてみた🎹

一回だけミスタッチしたけど
大まかには上出来
単なるおばさんの演奏には
人垣はできなかったが
「いい演奏でした、素敵でしたよ!」
と声をかけてくださった
おじさんもいて嬉しかったおねがい

よし、これで度胸試しもできたし
本番頑張るぞ!と気を引き締めて…

で、当日

な、なんと
武者修行の甲斐もなく
またまた緊張しまくり
手はブルブル震えて
頭の中がパァーッと白くなってしまい
到底納得いく演奏ではなかったえーん

家で練習を聞いていた次男には
「当日が今までで一番悪い出来だなんて
さぞかし残念だろうね、
普段はもっと上手だったの、
俺、知ってるから…
かわいそうに…」
と慰められる始末

たくさん練習したし
暗譜も完璧だったし
仕上がってたはずなのになぁ〜

今回こそは大丈夫!と
自分に暗示かけすぎて
かかっちゃってたのかなぁ笑い泣き

終わって数日の間は
残念で悲しくて
もうピアノやめようかな
いや、ピアノは続けても
発表会に出るのは
もうやめにしようかな、とか
いろいろ考えてたんだけど…

時間がたつにつれて
別の考えが湧いてきた

あんなに手が震えて
頭が真っ白になるほどの緊張する経験って
この歳になってなかなかする機会
ないよなぁ〜
これはこれで貴重なことかもなぁ〜
なんてねチュー

この調子で少し経って
気分上向きになってきたら
また懲りずに
次の発表会で弾く曲は
どんなのがいいかな、なんて
言ってるんだろうと思う

結局、ピアノ楽しんでるよね
細く長く続けていければ
それでいい
ガンバレ、私ウインク