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第十九話 人狼その十六

「それで失敗して仕事は完全に終わりじゃ」
「その仕事を再開しようとしても動かなかったんだな」
「他の仕事で忙しいと言って出なかったがそれは嘘じゃった」
「えっ、それでその仕事しなかったの!?」
「どういう頭の構造してんの!?」
 牧村は表情を消していたが妖怪達は完全に呆れてしまっていた。
「それでその仕事再開させなかったの」
「潰した本人なのに」
「話を切ったのは必然性があって動くのは自分じゃと言ってな」
 またこのことを話す博士だった。
「それで動かず仕事は潰れて周りは大損害じゃ」
「その周りの人達怒っただろうねえ」
「やっぱり俺だったら殺す」
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 赤鬼の言葉は本気だった。
「この金棒でな。頭を叩き潰す」
「そうだよね。そんなのね」
「人間の世界でも。この時点で首なんじゃ?」
「上司が温厚な人格者でその周りを宥めたんじゃよ」
 それで助かったというのである。
「それで反省せずに同じことをやって開き直ってじゃ。その帳簿を見せて会社の公にしなくてはならない情報を全て流してのう。それでじゃ」
「あの言葉だよね」
「心を広く持ちましょうだよね」
「それで上司も完全に切れたのじゃよ」
 当然の流れであった。
「会社はそれで懲戒免職、次に一族の仕事を手伝ったが仕方なくやったとか言ってそれで今度は裏の筋の人間にいらんことを話してその仕事を大混乱にしてじゃ」
「で、今度こそ禁治産者か」
「完全に破滅したのじゃよ」
 博士の牧村に述べた言葉にはコーチ バッグ メンズ感情は一切なかった。そうなってしまったのも至極当然のことである、そうはっきりと言っていた言葉だった。
「さて。今はどうしておるかのう」
「何年前の人?それ」
「大体幾つの人なの?」
「はて。幾つじゃったかのう」
 博士はそれに関してはあまり覚えていないようであった。妖怪達の問いにも今一つ以上にはっきりとしない返答を出すだけであった。
「何年前に会ったかのう」
「それ覚えてないの?」
「どんな奴かは覚えてるのに」
「正直覚えたくもないことじゃしな」
 つまりそこまで腹に据えかねているのである。今も。
「あのような愚か者はのう」
「まあ馬鹿というレベルも超えてるっぽいしね」
「話を聞いていたら」
「とっくの昔に野垂れ死んでおるかもな」
 まさにものを語る口調であった。
「まあそれでもどうでもいいことじゃ」
「どうでもいいか」
「縁も切っておる」
 牧村の今度の問いにも実に素っ気無い。
「というよりはあまりにも愚劣なので知り合い全てから縁を切られたのじゃよ」
「まあねえ。そんなのだったらね」
「信用もなくすよね」
「完全になくしたがそれにも気付くことはなかったのじゃ」
 それもなのであった。やはりこうした人間もこの世には存在しているのだった。やはり世の中はかなり広いのである。どんな意味でもだ。
「じゃから破滅したからのう」
「その破滅した奴が今も生きていても」
「まあ何もしていないだろうね」
「っていうかできないだろうね」
 妖怪達はまた話すのだった。
「禁治産者だったらね」
「やっぱりね」
 こう話をしていく。そうして話をしているうちにだ。めいめい菓子やジュースを出してそれ等の飲み食いをはじめる。牧村もそれに参加してからそのうえで研究室を後にした。研究室を後にしてそのままサイドカーに乗って未久の喫茶店の前に来たがそこに彼がいた。
「貴様か」
「奇遇だな」
 だが彼は牧村の姿を認めるとこう言うのだった。
「ここで会うとはな」
「奇遇だと?」
「今日は貴様に会いに来たのではない」
 死神は牧村の顔を見て述べた。そのサイドカーから降りてヘルメットを外した彼にだ。