出さないでなにやってんだか」
「これでいいかな」
「ダメに決まってるじゃん。女の子の誕生日にかつおぶしプレゼントする人なんていないよ」
「でもこれ結構高いんだぞ」
「いくら?」
「五千円」
「うそ!?」
「ほんと。小学生の誕生日なら五千円もかかってればオッケだろ」
「お金かかってればいいってもんじゃないでしょ」
「金かかってればいいんだろ。女なんてそんなもんじゃないのか?」
「そんなだからトメ兄はいつまで経っても男になれないんだよ」
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「……ちょいと君。どういう意味で言ったんだそれは」
「んー、でも向こうのお母さんがそれでおいしいお味噌汁作れば一応喜ばれるかな。まぁ、候補には加えとこう。他にない?」
僕の疑問は無視された。なので渋々探索を開始する。そして次に出てきたのは、
「高級漬物」
「なんでそんな微妙な高級品ばっかりあるのうちには」
「だって姉が」
「あのアバズレめ」
「や、かつおぶしと漬物を送ってくるアバズレってわけわからんし」
「で、その漬物も高いの?」
「七千円」
「たかっ! なにが入ってたらそんな高いの」
「たらば、数の子、ホタテ……北海道にでも行ってたのかな」
他にもないか探してみたが、めぼしいものはこれくらいだった。
「とりあえずかつおぶしと漬物しかないぞ」
「……こんな微妙なものなのに合計金額一万二千円って、なんか馬鹿らしいね」
「で、どうする? これもってく?」
「……手ぶらっていうのもなんだし、高いっていっても私のお金じゃないし……持ってって、みようかな」
「おお、チャレンジャー」
苦虫を噛み