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「??????。」
「??????。」
美由紀も口を開かなければ、当然のように源次郎もただ押し黙るだけになる。
建物の構造から見て、ここが教会であることは間違いが無いだろう。
それでも、この教会が美由紀の過去とどのように関わるのかはまったく分からない。
だからと言って、この場でそれを問うことは、まさに神を冒涜するようで何も言えない源次郎である。
やがて、美由紀が目の前の階段を上がり始める。
全部で１０段もない短いものだが、その先にはこの建物への入り口が見える。
（中に入るつもりなのだろうか？）
そうは思ったものの、源次郎もただその美由紀の後ろを付いて行くだけになる。
こんな時間だし、当然にそのドアは閉まっているだろうという思いもあった。
ニューバランス 1700
ニューバランス m1300
ニューバランス 1400
案の定、美由紀はそのドアの前に立った。
そして、その横に掲げられた小さめな銅板に視線を向ける。
『札幌西 聖マリア教会』。
源次郎の眼にも、そう書かれてあるのが見える。
やはり、教会だった。
と、美由紀がそのドアに手を伸ばした。
（えっ！ 入るんです？）
源次郎は些か慌てる。
その一方で、扉が開くとは思っていなかった。
だが、源次郎の予想はものの見事に外れる。
そう、そのドアが開いたのだ。
「だ、大丈夫なんです？」
源次郎が思わずそう声を掛ける。
こんな深夜に、誰の許可も取らないで他人の家に入るような気持になっていた。
ある意味、泥棒になったような気分だ。
「??????。」
美由紀は、一瞬は源次郎を振り返ったものの、結局は一言も発しないでその中へと入って行く。
「み、美由紀さ