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首に巻きつけただけである。


(つづく)



第2話 夢は屯(たむろ)する (その978)

(位置が違うから?)
源次郎は予想外の展開に首を捻りたくなる。

いつもは、上下で言えば、美由紀が上で源次郎が下。
攻守で言えば、美バーバリー ベビー
バーバリー スーツ
バーバリー ポロシャツ
由紀が先攻で源次郎が後攻。
行動的な面で言えば、美由紀が攻撃的で源次郎は守備的。

その筈だったのに、今夜はどうも違うのだ。
源次郎が戸惑うのも無理はなかった。

それでも、一旦こうして仕掛けた以上、それを途中で止める訳にはいかない。
それこそ、その後が恐ろしい。
美由紀に恥をかかせることになる。


(こちらから行くしかない???。)
源次郎はそう心に決める。

美由紀の首下に置いていた左腕で上半身を支えるようにする。
そうでもしなければ、美由紀に自分の体重を掛けることになる。
そう思ってのことだった。
今までに、そうして美由紀に圧し掛かったことはない。
美由紀が言った「私の身体は商品なの」が常に頭にあったからだ。
万一、その身体に傷でも付けたら???。
その思いが源次郎を抑えていた。

と???。
源次郎の首に両腕を回していた美由紀が、その手に力を入れてきた。
そう、自分の方へと源次郎を引っ張るようにしたのだ。

「ううっっっ!」
源次郎は慌てた。
折角、美由紀に体重を掛けないようにと、左腕1本で上体を支えようとしていたのに、そんな不安定な状態のときにそうして引っ張られれば、どうしたって身体を支えられなくなるからだ。

「んんん???。」
美由紀の口から、そんな呻きとも言葉とも言えないような声がする。
それでも、源次郎の首を引っ張ることだけは止めない。
それで