第2話
4章 死霊所(しれとこ)潜入編
煉獄(れんごく)の巻 第2話
お待たせいたしました。
私、山岡朝洋(やまおか ともひろ)も妻もヘリコプターに乗るのはまったくの初めてでございました。狭い空間のうえにメインローターの回転音が随分とやかましく、快適とは言い難い乗り物でございます。
運転席にはヘッドホンを付けダイアナ 靴
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た好青年の工藤洋平(くどう ようへい)。助手席には誰も座っていませんがアイボリーの布袋が置かれておりました。
後部座席は4人用で、そこに私と妻が隣同士に座り、対面(といめん)に大久保崇広(おおくぼ たかひろ)が難しい顔をして腕組みしながらドカリと座っております。向かい合わせに座るものですからなんとも目のやりどころに困窮いたしました。
「どこに向かっているんですか?」
ヘリが動き出してから15分ほど経過した時点で私が痺れをきらして大声でそう尋ねました。大久保翁は聞こえているのかいないのか、表情ひとつ変えず私を見つめています。
「すみません!!どこに向かっているんですか!!」
さらに大きな声を上げても返答が無いのです。この老人は耳を傾けようともしません。
運転席の工藤がそれに気が付いてヘッドホンを付けて話すよう私にジェスチャーで教えてくれました。私と妻がそれに倣(なら)います。ヘッドホンにはマイクも付いており、それでお互いにコミュニケーションをとるようにできているようです。
「工藤さん、教えていただいてありがとうございました。」
私のマイクを通しての第